2010/12/31

ブログのアクセス傾向から一年を振り返る

今年も残すところ、あと僅か。本ブログをご覧いただいている皆様方へは大変お世話になりました。

ここで、今年1年の本ブログへのアクセス傾向をもとに、各種記事を振り返ってみようと思います。

このブログは、直接アクセス頂くよりも、検索エンジン経由でお越しいただく方が、非常に多くなっています。例えば、各種検索エンジンのうち、Google経由でアクセス頂く方だけでも、ダイレクトアクセスの10倍以上です。

そこで利用されている検索ワードを見てみると、製品レビューに関連するものでは、「ルンバ」や「PK-513L」、「AtermWM3500R」そして「802.11n 実行速度」などが人気キーワードとなっていることがわかります。

「ルンバ」関係では、以下の記事を公開させていただきました。
確かに今年は昨年に比べ、ルンバの名前を目や耳にする機会が増えたように思えます。量販店などの店頭を見ても、多くの方々がルンバに興味を持たれているようです。

従来の掃除機が「ホウキの延長」であるのに対し、ルンバは自立稼働する本当の「お掃除ロボット」。掃除に費やされていた時間を解放してくれる上、人間よりも丁寧に掃除してくれる大変スグレモノの商品です。今年購入したものの中で、1、2位を争う満足度の高い製品でした。




「PK-513L」はプラスから発売されている裁断機です。今年の電子書籍ブームを反映していると言えるでしょう。とは言え、日本語を気軽に取り扱える電子書籍端末とそのコンテンツが本格的に発売されたのは、ようやく今年の年末になってから。それまでは、自身で裁断しスキャンすることが一般的だったため、裁断機である「PK-513L」のレビューへ注目が集まったのだと思います。




電子書籍端末としてはKindleとSonyReaderを試してみました。



一方で、スキャンした書籍をKindleなどの電子書籍端末で読む方法を模索した1年でもありました。スキャン結果をまとめたPDFをKindleで快適に読むためには、ある種の変換が必要だということに気が付き、MacOS上で動作するバッチ処理が可能な小さなスクリプト「kdconv」を公開させていただきました。ありがたい事にご利用くださっている方もいらっしゃるようで、各種フィードバックを頂き、大変感謝しております。
通信環境では、WiMAX向けのWi-Fiルータである「Aterm WM3500R」へ注目があつまりました。
AtermWM3500Rは、8時間駆動やカラーバリエーションなど、発表当時から注目を集める製品でした。
加えて、この1年で利用可能地域が広がり、またUQコミュニケーションズが、1年間継続利用を条件にWiMAXの料金を引き下げるなど、WiMAX自体の注目も高まった年でした。




通信速度で言えば「802.11nの実行速度」に関する興味も多かったようです。
今や無線LAN環境で802.11n技術は当たり前となりましたが、その構造上、実効速度は利用環境へ大きく依存します。その為、実際の速度を調査した記事が人気を集めたようです。本ブログでは、2種類のアクセスポイントでの実行速度を比較、また、外部アンテナ無し、アンテナありでの速度検証も行いました。

製品レビュー以外で人気のあった記事は、以下の2本でした。
前者は去年から人気の記事ですが、今年はより多くの方々に読んでいただきました。iTunes Store で楽曲などを購入する方々の高まりとともに、ダウンロードに失敗し、困っている方も増加しているのだと思われます。残念ながら、iTunes Storeは、これらのユーザサポートが充実しているとは言い難い状況です。AppleTV の発売に伴い、日本国内でMovieの配信も始まった今こそ、更なるユーザポートが拡充が望まれます。



後者は、git の利用が本格的に始まり、本番フェーズでの利用に際して HTTP 経由でアクセスできる環境の構築を模索している人々が増えてきていることを示しているのかも知れません。

git を HTTP 経由で公開する方法は難しい作業ではありませんが、gitの設定とWebDAVの設定と同時に進める必要があることが多く、問題発生時、原因の切り分けに手こずることがあります。また、エラーメッセージが分かりにくいことも、問題解決を厄介にしているのでしょう。この記事がそのような困難を抱えた方々のお役にたてれば嬉しく思います。

来年も、自分が実際に購入し利用した製品のレビューや、陥ってしまった技術的な問題の解決策など、適宜公開して行ければと思っております。是非来年もご覧頂くと共に、ご意見、ご感想など頂ければ、大変有り難く思います。

来年もどうぞ宜しくお願い致します。良いお年をお迎えください。

2010/12/26

MacOS X で各種「共有」がうまくいかない場合はマルチキャスト設定を見直す

MacOS X では、各種「共有」(Shared)が簡単に行えるようになっています。

例えば、File Sharing や Screen Sharing を有効にしている MacOS X マシンが LAN上に存在すれば、Finder の Shared 項目へ自動的に表示されます。また、Sharing を有効にしている iTunes や iPhoto でも同様です。何れも面倒な設定を行う必要がなく、大変に便利です。

iTunes10 での共有の様子
これらの仕組みは、TCP/IPのマルチキャストを活用することで実現されています。その為、マルチキャストを制限しているネットワークではうまく機能しない場合があります。

私の MacBook Air では、USB経由による有線LAN接続では各種「共有」機能が活用できるものの、無線LAN(AirPort)接続ではサーバ群が見つからない、という現象に遭遇しました。

原因はWi-Fiアクセスポイントとして利用している「WHR-HP-G300N」(ver.1.82)でマルチキャストの「Snooping機能」が有効になっているためでした。これにより無線側へのIGMPパケット送出が抑制されてしまったようです。

Snooping設定

WHR-HP-G300Nの設定で、「無線設定」->「マルチキャスト制御」->「Snooping機能」の「使用する」チェックボックスを disable にすることで、この問題を解決することができました。

マルチキャストはWindowsでは多用されないため、比較的デフォルトで抑止されてしまいがちです。MacOS X の「共有」機能が機能しない場合には、無線LANアクセスポイントやネットワークスイッチなどの設定、ならびに、サーバ・クライアントへインストールされているパケットフィルタリング系ソフトウェアの設定を確認してみると良いと思います。

2010/12/25

PENTAX DA18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF] DC WRを購入しました

未だにデジタル一眼にはPENTAX K10Dを愛用しています。


特にPENTAX DA 16-45mm F4ED ALと組み合わせて使うことが多く、16mm(35mm判換算24.5mm)から始まる広角感と、青空の発色がお気に入りです。


とはいえ、場合によっては、もう少し望遠側も欲しいことがあります。

そこで、今回の旅行に併せ「PENTAX DA18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」を購入しました。


簡易防滴構造であること、レンズ内モータであることなど、許容範囲でありながら旅行時などに重宝しそうなズーム倍率であること、などが選択の理由です。私は広角寄りを多用するため、18mm始まりがやや残念なですが、広角が本格的に必要になりそうな場合には、別途PENTAX DA12-24mmF4 ED AL[IF]を持ち歩くことで対処することに決めました。

外箱はPENTAX DAレンズおなじみのデザインです。


こじんまりと収まっています。


レンズの前後。マウント面には、目に眩しい赤いリングが。私は初めて目にしたの
ですが、最近のPENTAXレンズはこの仕様なのでしょうか?


16-45mmと並べてみました。まずは何れも最短状態。


最長に伸ばした場合。


K10Dとの相性に違和感は感じません。


以下、撮影した写真を数枚。レンズの良し悪しをみる以前に、腕が悪いのはご勘弁ください。

18mm側で2枚。青空、ステンドグラスとも、綺麗な発色です。



PENTAX K10D / smc DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR
ISO 100 / 18mm / f/8 1/500



PENTAX K10D / smc DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR
ISO 100 / 18mm / f/5 1/60
こちらは135mm側。高倍率ズームですが、綺麗な写りです。

PENTAX K10D / smc DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR
ISO 100 / 135mm / f/9 1/320
こちらは、12-24mmの12mm側。16mmの画をどうしようかと思っていましたが、普段は18mmまで過ごし、大胆な画が欲しい場合には付け替え、一気に12mm、という運用も楽しいかもしれません。

PENTAX K10D / smc DA 12-24mm F4 ED AL [IF]
ISO 100 / 12mm / f/8 1/500

PENTAX K10D / smc DA 12-24mm F4 ED AL [IF]
ISO 100 / 12mm / f/7.1 1/320

16-45mmと比べた感じは、ピント合わせ時のレンズ駆動音が大変静か、且つ、高速で驚きました。ズームレンズの繰り出しにやや抵抗感がありますが、私には好ましい重量感です(子供の頃使っていたミノルタのMDズームが脳裏を過ぎりました)。重量や大きさ共に取り回しが良く、16-45mmの代替としての持ち歩くことに苦を感じません。一方、ピントリングが手前に移動したのは、咄嗟の際に、やや慌てそうです。

何れにしても、写りや操作性ともに、私にとっては大きな不満はありません。暫くは16-45mmではなく、18-135mmで過ごしてみたいと思います。久しぶりに購入したレンズですが、大変満足行く買い物でした。

2010/12/24

静岡版 RG 1/1 ガンダム見てきました

12月15日、RG 1/1ガンダム見物の為、静岡へ行ってきました。


RG 1/1ガンダムは、所謂「実物大ガンダム」として、昨年夏に東京お台場に展示され大変な人気を博した立像を一部改変し、静岡へ移設したものです。

お台場での展示は、私も7月8月、見に行くチャンスがありましたが、訪れた人々の多くが口々に「大きい!」と感嘆しながら、楽しそうに見ていた様子が印象的でした。

今回は静岡への移設に当たり、「ガンダム30周年」から「ガンプラ30周年」とテーマが変更され、お台場での展示とは次のような変更が加えられています。
  • 右手にビームサーベルを装備
  • 各種マーキングの変更
展示場所も海近くから平野となり、視覚的な変化も楽しめそうです。

静岡ガンダムは、JR東静岡駅すぐ近くに立っています。東京駅から東静岡へ向かう場合、新幹線で一旦静岡へ出た後、東静岡まで一駅分戻る方法が便利です。ITmediaの「静岡ガンダムを新幹線から見るには」によれば、この時に新幹線の車窓からガンダムを目にすることができるとのことで、試してみました。

乗車したのは東京11時03分発、静岡12時06分着の「ひかり469号」。ガンダムは新幹線の右側座席に見えるとの事なので、進行方向右側の座席が確保できると嬉しいところです。ありがたい事に、「のぞみ新幹線ナビ」にて「新幹線の座席図」を公開くださっており、それによれば下りの右側は二人席の様子。そこで、「えきねっと」にて乗車券・指定券予約時に「並び方の希望」で「2列座席に限定する」を指定したところ、無事右側の座席を確保することが出来ました。窓口で指定券を取る場合には、駅員さんへお伺いしてみるのも良いかもしれません。

ひかり469号は、三島の次が静岡で、新富士駅には止まりません。新富士通過後、トンネルが幾つか続きます。多くの場合、トンネルを抜けても山並みが続きますが、静岡駅へ向かう最後のトンネルを抜けると一気に平野が広がります。その後、概ね2分後にガンダムの見られる東静岡駅を追加します。時刻にしておおよそ12時5分頃でした。静岡駅到着直前であり、社内に流れる静岡駅停車を知らせるアナウンスも英語案内すら終わりに近いような状況ですので、このアナウンスの開始を起点に探し始めると良いかも知れません。

車内アナウンスが流れ始めてからガンダムが背後に流れるまでの映像です。ガンダムが出てくるのは後半5秒で一瞬。YouTube上ではHDサイズで視聴可能です。


会場入りしてみると、平日だった為でしょう、人影がまばらで、気兼ねすることなく近くでみることが出来ました。

まずは正面立像。


背後にはALSOKとドコモのビルが見えます。


せっかくの静岡なので、富士山とのツーショットを目指しましたが、なかなか角度的に難しい様子。かろうじて、富士山とガンダムのおさまった構図。


ビームサーベルを握る手。


お台場版では何も握っていませんでした。


ビームサーベルの刺さった台座。溶けています。


ランドセルにはビームサーベルが1本。


お台場の時には2本でした。


実はランドセルに刺さったビームサーベルは避雷針を兼ねています。


今回は1本となったのは、どこかに隠し避雷針が設置されたのか、時期的な判断か、1本でも問題ないことが確認できたのか、興味のあるところです。

全体的にマーキングは新仕様。左肩には「GUNPLA30th」の文字が。



お台場版の前期はこちら。


こちらはお台場後期「2016 東京オリンピック・パラリンピック 招致サポートバージョン」のマーキング。左肩が違います。


足のマーキングも「GUNPLA30th」。



お台場では何も書かれていませんでした。


その他、ボディ周りのマーキングもお台場版とは異なっています。


ちなみに、静岡版ガンダムのマーキングは今年発売になったガンプラ「1/144 RG RX-78-2 ガンダム」が元ネタです。このガンプラには「GUNPLA30th」の文字が書かれた、「静岡ガンダムバージョン」のデカールと、この文字の書かれていない通常版デカールの2種類が付属しています。私は通常版で組みましたが、もう一体組みたくなってしまいます。

12月15日時点での演出は、4時までの定時がショートプログラム、3時30分までの各自30分がミドルプログラム、4時30分以降は、30分単位で夜用プログラムです。

昼間のプログラムでは、概ねお台場同様で、目が光り、首が稼動します。ショートとミドルの違いも、上演時間以外にはそれほど差がありません。



勿論スチーム噴出も健在。


今回は加えて、ビームサーベルの台座からもスチームが噴出、高熱で溶けている感じを演出しています。


演出終了後に各種方向から撮影を。

青空に立ち尽くす正面と背後。


きれいな雲とのコントラストで立像も映えます。


夕方。ひこうき雲と共に。


LEDも灯りはじめました。


ライトアップが綺麗です。


夜の部の演出が開始されました。

後半は、なんとクリスマスソングにあわせて、ガンダムのLEDが明滅、ビームサーベルをスクリーンに見立てた映像投影では雪が舞い、サンタやトナカイが踊ります! これは12月1日から始まった新演出で1/11までみられるそうです。流石にクリスマスが終わったら一部内容は変わるのではないかと思います(が、分かりません)。

この演出の映像を最初から最後まで記録してみました。7分程ありますが、興味のある方は、どうぞ御覧ください。YouTube上ではHDサイズで視聴可能です。


なお、今回の展示は、「模型の世界首都 静岡ホビーフェア」としての出展であり、同会場には「静岡ホビーミュージアム」が設営され、プラモデルの歴史展示などを見ることが出来ます。この中では「シャア専用ザクヘッド1/1スケール」や、2005年「GUNDAM-来たるべき未来のために-」で展示された、ア・バオア・クー脱出後の「実物大コアファイター」なども展示されています。



入り口直ぐそばには、スタッフ証を首にかけたガンダムが。


会場には、飲食店も出展されており、身近なところでは、ガンダムカフェも。


少し離れた場所にはこんな砂絵が。



オフィシャルショップも併設されており、今回は、廃材から作られた「エコプラ」と六体揃えるとガンダム立像が再現できる「ガンダム大地に建つ」などを購入しました。店内にはヤマト運輸の出張所も併設されており、万が一買い過ぎた場合にも安全な設計です!(勿論私は自宅配送を頼みました...)。



さて、翌日12月16日は、静岡10時48分発の「こだま640号」で東京方面へ。勿論ここでもガンダム立像を見ることが出来ます。通過時刻は、おおよそ10時51分頃。この時点では速度も控えめなので、簡単に見つけることが出来ました。

この「静岡ガンダム」ですが、演出付きの展示は、翌年1月10日まで。それ以降も3月27日まで、展示は続くそうです。是非、年末年始など、機会があれば寄ってみては如何でしょうか。

今回は幸い雨にも降られることなく、静岡ガンダムを十分に堪能することが出来ました。寒い中、この旅行に付き合ってくれ、また動画撮影など協力してくれた家内に感謝いたします。