残念ながら、新AppleTVは日本での販売が未定になっています。そこで今回はeXpansysで購入することにしました。価格は12,300円+送料。米国での$99という点を考えるとやや割高です。発注したのは10月上旬、その後納品待ちとなり、約1か月で到着しました。
配送はFedEx。ややドキドキしてしまう梱包です。
新AppleTVのパッケージは立方体。本体と共にコンセント変換プラグが同梱されていました。
AppleTV(1st gen)(以下、旧AppleTV)とのパッケージの大きさ比較。手前はiPhone 3G。パッケージの小ささがわかります。
パッケージ裏面には日本語での説明書きがありました。
パッケージを開くと、直ぐに本体と対面。おなじみの梱包形態です。
同梱物は非常にシンプル。本体、新型AppleRemote、電源ケーブル。ケーブルは3ピンコネクタで、この為に同梱の変換プラグが必要になります。
本体の側面はプラスチックテープのようなもので保護されており、本来各種コネクタが見えているべき背面が覆われています。
テープをはがすと各種コネクタが出てきました。
旧AppleTVとの大きさ比較。縦横ともに半分程度です。
背面の様子。
USBコネクタはmicro USBへ、コンポジット端子は廃止されました。本体の目に入る箇所には技適マークを確認出来ませんでした。無線LANで接続する場合には注意が必要です。
新旧AppleRemoteの比較。
旧AppleRemoteで方向キーの中心にあった決定/再生キーが、決定キーと、再生/一時停止キーに分離されました。但し、実際のメニュー操作時には、再生/一時停止キーが決定キーに使える場面もありました。
電源を投入すると言語選択画面が表示されます。日本語も選択可能です。ここでは日本語を選択しました。
言語選択直後のメニュー画面。旧AppleTVやMacOS Xで見られるオープニングムービーはなく、シンプルです。
「ムービー」メニュー内、唯一存在する項目である「上映中」を選択してみました。パッケージを模したサムネイルが表示されます。
パッケージを選択すると詳細画面へ。ここで「再生HD」を選択すると、Previewを見ることが出来ます。レンタルボタンなどは表示されません。
「インターネット」メニューでは「YouTube」などを見ることが出来ます。
「コンピュータ」メニューは、iTunesへ蓄積されているコンテンツへアクセスするために使います。
新AppleTVにはストレージがありませんので、旧AppleTVのようなSyncに関する設定はなく、iTunesの「ホームシェアリング」機能経由でアクセスすることになります。その為、iTunes側でも、新AppleTVはDeviceリストへ表示されません。
こちらは旧AppleTVをつないだ状態のiTunes10のDeviceリスト。AppleTVが確認できます。
一方こちらは新AppleTVをつないだ状態のMac版iTunes10のDeviceリスト。AppleTVは認識されていません。
「設定」メニューでは各種設定が行えます。例えばホームシェアリング設定は、この「コンピュータ」から行ないます。
「設定」メニュー内の「一般」メニューではiTunes Storeの設定などが可能です。
この中には場所のメニューがあり、現在は「日本」に設定されています。
試しにこれを「United States」変更してみました。
すると、メニュー項目が変化しました。例えば「ムービー」では、「上映中」に加え、「トップムービー」「ジャンル」「検索」などが表示されるようになりました。
先程は存在していなかった「テレビ番組」。
「テレビ番組」メニューを手繰って行くと「プレビュー」に加え「RentHD」アイコンが表示されていました。
但し、一般のiTunesStore同様、最終的なレンタル可否はログインしているAppleアカウントで判断されるようで、「RentHD」を選択しても、このIDでは受け付けられない旨のエラーが表示され、残念ながらレンタルはできません。
なお、このアカウントでもプレビュー自体は可能です。
「インターネット」には、今回の売りの一つである「Netflix」メニューが追加されていました。
さて、試用してみた感想です。
旧AppleTVがMacOS X上で動作していたのに対し、新AppleTVはiOS上で動作していることが、各種解析から明らかにされています。しかし、iTunes内のコンテンツを利用する通常利用に於いては、その差を感じることはありませんでした。
先にも述べたように、日本のiTunesStoreへ接続している場合、または日本に結び付けられたAppletアカウントでログインしている場合、残念ながら、AppleTVの売りである映画やテレビのレンタル機能などは利用できません。日本のiTunes Storeで動画配信が行われていない以上、当然なのですが、魅力が大きく失われてしまうことも事実です。
一方、iTunesへ全てのコンテンツを集約している人にとっては、楽曲や動画、写真を気軽にテレビで再生できる簡易なデバイスとして重宝しそうです。現在の機能的には旧AppleTVと変わりませんが、大幅に価格が安くなり、筐体も小型化している点で魅力が増しています。また、今後の機能追加も期待できるかもしれません(旧AppleTVの機能追加行われない旨、Appleより発表されています)。
新型AppleRemoteは操作性は大幅に落ちました。もともと操作性能は高くないAppleRemoteでしたが、今回、方向キーとセンターボタンとが同じ高さになった為か、デザイン的には秀逸なものの、カーソルを左右へ移動しているうちに、センターボタンを押しこんでしまうことが度々ありました。そもそも、AppleRemoteで文字入力をすること自体が非常に使い勝手の悪い行為であり、iOS向けに配布されているRemoteアプリを利用すべきだと思います。
私はiTunesで全ての楽曲や動画を管理し、写真の共有設定も有効にしている為、これらのコンテンツが居間のテレビで簡単に利用出来るという点で、大変便利に感じています。
一方、日本国内で大きく展開する為には、動画コンテンツを拡充させるべく、iTunesStoreでの動画配信サポートに加え、米国内でのNetFlixのサポート同様に、アクトビラやツタヤ等、何らかの大手配信業者との連携が求められるかもしれません。
今回はiOSでのAirPlay動画転送サポートが未実装であることから、その機能に関する実験は行えませんでした(AirTunes同等の音声配信は可能です)。iOSでのAirPlayによる動画転送サポートが開始されれば、大画面での継続プレイが可能になることから、また使い勝手と印象に変化が訪れるのでは、と期待しています。
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