2010/12/05

AtermWM3500Rを購入し速度計測しました

モバイルWiMAXルータAterm WM3500Rを購入しました。


Aterm WM3500Rは、モバイルWiMAXとWi-Fiとを中継する、所謂モバイルルータです。

モバイルルータは数多くの製品が発売されており、日本国内に於いては、MOBILEが取り扱っているPoekct WiFi(D25HW)などが有名でしょう。

数あるモバイルルータ群に於いて、AtermWM3500Rの特徴としては、以下が挙げられます。
  • モバイルWiMAX対応
  • 802.11n/b/g対応
  • 8時間の長時間稼動
  • 選べる3色
こうした製品で発売当初から多色展開を行うのは、珍しいと感じています。

幾つか製品の写真を。外箱は「普通のPC周辺機器」といった感じです。


箱を開けると空間が目立ちます。最近の日本製品では、運搬効率を重視し可能なかぎり外箱を小型化する傾向が多く、また運搬中の事故を抑えるため固定部材を多用することが多いため、この構成にはやや驚きました。中国製製品などに近いパッケージングと言えるかもしれません。


本体。今回は「プラチナブラック」を購入しました。


D25HWとの大きさ比較。バッテリ持続時間などの関係もあるのでしょう、一回り大きめです(Aterm WM3500Rの公称連続通信可能時間は8時間、D25HWは4時間)。


厚みはそれほど変わりません。


USBコネクタにはマイクロBタイプが採用されています。その隣にある大きなコネクタは別売のクレードル接続などで利用されます。


AtermWM3500Rは11月下旬発売とアナウンスされており、量販店の店頭で確認したのは11月26日。ただ発売日に間に合わせるためでしょうか、幾つか苦労されたであろう痕跡も見られ、例えば、
  • 投込みの告知が多い。「つなぎかたガイド」に加え、A5版両面告知が2枚、A4版告知が1枚。しかもその中の1枚には、人手による蛍光ペンでの縁取りもあり。
  • WPSやマルチSSID、ESSIDステルス機能など、バージョンアップにて対応となっている機能が多い。またマニュアル上には「バージョンアップにて対応」との注記を付したまま、設定方法がそのまま記載されている。
などが挙げられます。直前まで機能を実装/安定させようとしながら締め日に間に合わず、それら機能に蓋をして出荷を開始したのかもしれません。恐らく、何度かバージョンアップが行われ、それに伴い、マニュアルなどの同梱物の改訂も続いてゆくことでしょう。なおマニュアルはNECのサイトから入手することが可能です。

購入してから一週間程の間に、幾つかの地点で速度調査を行う機会を得られました。速度検証に使ったサイトは、BNRスピードテストWiMAX SPEED MAPです。併せて幾つかの地点では、D25HWでの速度も計測してみました。何れの場合も3度計測を行い、平均値を求めています。私的環境での実測値計測であり、参考程度に捉えてください。

東京都港区A(品川駅周辺/室内窓際)
WM3500R: アンテナ2本
- BNRスピードテスト: 1.916Mbps
- WiMAX SPEED MAP: 3.7Mbps
D25HW: アンテナ2本
- BNRスピードテスト: 0.65Mbps

東京都港区B(品川近くオフィスビル/室内窓際)
WM3500R: アンテナ2本
- BNRスピードテスト: 2.57Mbps
- WiMAX SPEED MAP: 2.51Mbps
D25HW: アンテナ2本
- BNRスピードテスト: 0.75Mbps

東京都港区(六本木/室内奥)
WM3500R: アンテナ1本
- BNRスピードテスト: 0.77Mbps
- WiMAX SPEED MAP: 0.99Mbps
D25HW:
- (未計測)

神奈川県横浜(オフィスビル/室内窓際)
WM3500R: アンテナ3本
- BNRスピードテスト: 7.35Mbps
- WiMAX SPEED MAP: 2.88Mbps
D25HW:
- (未計測)

千葉県市川市(室内窓際)
WM3500R: アンテナ1本
- BNRスピードテスト: 3.1Mbps
- WiMAX SPEED MAP: 3.1Mbps
D25HW: アンテナ3本
- BNRスピードテスト: 0.74Mbps

計測した中での最高速度は、横浜で確認した10.9Mbpsです。但しWM3500Rの場合、同一地点でも計測タイミングによる速度差が激しく、横浜での最低値は2.61Mbpsでした。速度の安定しない理由が、回線品質によるものかWM3500Rファームウェアによるものかは気になりますが、何れもD25HWを上回る速度は確認できました。

試用した結論ですが、通信速度に関しては大変満足しています。最近はEvernoteDropboxなど、外部サーバへデータを蓄積する機会が増えていることや、そもそも動画や高精細静止画などの増加によりデータサイズが増加傾向にあることから、伝送速度が速いに越したことはありません。ソフトバンクの網が混んでいる環境でiPhoneやiPadの通信回線に利用するのも有益かもしれません。

またUQ WiMAXでは24時間600円で利用出来る料金プランも提供されており、必要に応じて気軽に使える簡便さも魅力的です。D25HWの液晶に慣れた身にとっては、LED方式インディケータはやや不便に感じますが、必要な情報が表示されないわけでもなく、馴れの問題かと思っています。

サービス提供エリアの関係から、EMOBILEの契約を置き換えるのは時期尚早かと思いますが、適宜両契約を使い分けていきたいと思っています。


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