2010/10/30

MacBook Air 11インチモデルを購入しました

MacBook Air 11インチモデルを購入しました。


以前から、MacOS X が動作するモバイルPCが欲しかったのですが、MacBook Proは最軽量のモデルでも約2kgと、気軽に持ち運ぶにはやや重量があり、一方MacBook Airは、最大搭載メモリや、ディスク/SSDの接続が特殊なコネクタであることなどから躊躇していました。

そんな折に発売された今回のMacBook Airは、全機種とも、最大搭載可能メモリ容量が4Gバイト、高速SSD搭載であり、しかも重量が約1Kgの11inchモデルも用意されています。早速店頭で実機サイズを確認し、AppleStoreオンラインで発注しました。構成は11インチモデル、1.6GHzのCPU、128GバイトSSD、4Gバイトメモリ、USキーボードです。

AppleStoreからは小さめのダンボール箱へ、更に小さく収められて到着しました。


外箱はApple製品っぽく、シンプルで美しいスタイル。


箱を開けば、いきなり本体と対面です。第一印象はやっぱり小さい!


本体の下にはACアダプタやマニュアル等が納められています。


従来のCD-ROMに代わり、このモデルには再インストール用のUSBが付属しています。


ACアダプタはおなじみの四角形。本体との接続コネクタは、細い棒状タイプのものです。


本体重量は1.06kg。


ACアダプタ込みで1.24kg。


13inchモデルの新型が1.32kgですので、ACアダプタを持ち歩いたとしても、それより軽量ということになります。

液晶部を開くと液晶保護用と思われる薄い紙が。


紙を取り除いてキーボードと対面。フルサイズキーボード且つ通常キー配置なのが嬉しいですね。一方escを多用するので、慣れの問題かもしれませんが、やや esc の細さが気になりました。


MacBook ProやiPadなど、他のApple製品との比較は、多くの方々が検証してくださっていますので、Windowsマシンと比較してみることにしました。

まずは、先日自分自身でSSDへ換装したVAIO type G。CPUはCore2Duo/1.2GHz(U7600)、ディスプレイサイズは12.inchです。SSD化したため、市販品よりもやや軽めになっています。重量は1.1Kg。


 ACアダプタ込みの重量は1.3kg。


大きさを比較してみました。双方、縦横がお互いにはみ出していますが、ほぼ同様のサイズです。


次にLenovo S9。筐体サイズ的にはMacbook Airよりも一回り小さく、CPUはAtom1.6GHz(N270)、ディスプレイサイズは8.9inch。このモデルも自身でSSDへ換装済みのもので、市販品よりやや軽くなっています。重量は1.16Kg。


 ACアダプタ込みではやや重くなり、1.42Kg。


大き比較ではLenovo S9の小ささを感じることができます。小さなカバンにも収納できそうです。


3台を重ねあわせて横から眺めてみました。MacBook Airの薄さがわかります。この薄さの為なのでしょうか、各機器とも同程度の重量でありながら、手にした際、Air が一番軽く感じられます。


さて、MacBook Air 11インチのバッテリー持続時間は、仕様には「ワイヤレス環境で最大5時間」と書かれています。また多くのニュース系サイトでは、「液晶最大輝度、無線LAN利用、映像ストリーミング」という利用環境で測定し「実稼働時間3時間程度」としているようです。3時間は、持ち運び用途で使うには、やや不安を感じます。

そこで「屋外での開発作業を想定したバッテリ持続時間」という、やや特殊な条件での計測をしてみることにしました。

まず本体の液晶輝度を、最も暗い「1」に設定し、無線LANとBluetoothを共にオフにします。これは、私がVAIO type Gでバッテリ持続時間を最大化させたい場合に常用している設定です。MacBook Airの場合、一般的な部屋であれば、この輝度でも十分な視認性が確保可能です。一方、明るめの部屋だとやや厳しいかもしれません。

併せてモニタがオフ状態にならないようにし、スクリーンセーバーも起動しないように設定しました。

この設定でバッテリ稼働をさせたところ、バッテリの残時間表示が11時間30分となりました。公称値の5時間を大きく超えています。輝度設定の与える影響が大きいのだと思われます。

この状態で、Appleから公開されているUICatalogサンプルアプリケーションを3分毎にコンパイルさせます。この際、5種類のファイルで、常にコンパイルが発生するようにしました。テスト駆動開発を行っているイメージです。

このまま放置したところ、丁度10時間25分後、バッテリ残表示が0分になりました。

非常に限られた検証ですが、輝度を低めに設定し、無線LANの使用時間を減らすなど、省電力を意識して使用すれば、MacBook Air11インチでも公称値5時間を超えたバッテリ稼働時間を実現させることができそうです。これならば長時間の持ち運びでも十分に活用できます。なお、このバッテリ残表示0分の状態から3時間強程度で満充電になっていることが確認できました。

この他にも、高速SSD採用による体感速度の大幅な向上や、88,800円から購入できる価格設定など、今回のMacBook Airには見所が満載です。

持ち運び可能なMacOS Xマシンを探していた方には、十分にお薦めできるモデルだと思います。


2010/10/28

iLife'11 入り Mac Box Set を購入しました

iLife'11 入り Mac Box Set を購入しました。


Mac Box SetはOSと、iLife、iWorkの3種類のソフトウェアがセットになったパッケージです。Mac Box Set自体は以前より販売されていましたがiLife'11の発売と同時に、同梱するiLifeがiLife'11へとバージョンアップされました。

Mac Box Setは各ソフトウェアを個別に購入するよりもお買い得な値付けがなされています。例えばApple Storeでは、iLife'11が4800円、iWorkが8800円、Snow Leopardが3300円で販売されており、合計すると16900円です。一方Mac Box Setは12800円。バラバラに購入するよりも、4100円もオトクになる計算です。

Snow Leopardを既に持っている場合でも、iLifeと一緒にiWorkを購入しようと考えているならば、Mac Box Setを購入すれば800円の割引引きとなります。

今回私は、iLifeのバージョンアップと同時にiWorkを購入する必要が生じたため、このMac Box Setを購入することにしました。

パッケージの中身は、3個の別パッケージが含まれたシンプルなもの。但し、同梱されているリンゴシールは1枚だけです。Snow Leopard の箱に「はじめにインストール」と書かれている点は、単体パッケージとの大きな相違点かも知れません。


iLifeの更新内容ですが、私はiPhotoで写真管理をしているので、フルスクリーンビュー対応やスライドショーの進化が楽しみです。

実際に試用した限りではUIが細かく変化しており、例えばiPhone からの写真取り込み時、同時にイベント名入力も可能になっていました。

地味ながら素敵な変更点としては、iPhone4 接続状態を示すアイコンが変更になりました。
iPhotoでは、iPhone3GやiPadを接続すると、その機器を示すアイコンが表示されるのですが、
なぜかiPhone4を接続した場合には、普通のデジカメアイコンが表示されていました。
今回のバージョンアップで、これがiPhone4のアイコンに変わり、地味に嬉しかったりします。

iPhoto'09 での iPhone4 アイコン 
iPhoto'11 での iPhone4 アイコン
 なお、9to5mac によれば「iPhoto'09からiPhoto'11へのアップデートにより、フォトライブラリが失われた」という問題が報告されているようです。

私の環境ではアップデートによるトラブルは発生しませんでしたが、念のため、移行前にバックアップを取っておくと良いでしょう。また、万が一アップデートトラブルに遭遇してしまった場合には、上記9to5macで対応方法の一案が提示されていますので参考にしてみると良いかと思います。

2010/10/26

PK-513Lの欠けた刃を修理しました

PK-513Lは、書籍を自身で裁断しスキャン(いわゆる「自炊」)する人々へ人気のある裁断機です。他の裁断機と比べると、値段が高く、筐体サイズも大型な製品ですが、その素晴らしい裁断性能により、簡単に帳消しとなるでしょう。

あいにく私の取り扱いが悪く、買ったばかりでありながらこの貴重な刃を欠いてしまいましたが、替え刃を購入し、その後は問題なく使えています。

さて、この欠けた刃ですが、修理に出したいと思いながらも、なかなかその機会を得られなかったのですが、この程、無事に修理(刃砥ぎ)してもらうことが出来ました。

これが欠けた状態の刃です。


それほど大きく欠けているわけではないのですが、これだけでビックリするほど切れません。

まずは、この刃を近くにあった刃砥ぎの代理店へお見せしてみました。ハサミ等日常品の刃砥ぎは取り次いでくれる店なのですが、残念ながらこの刃は幅が広く特殊なものであるため、難しいだろうとの回答。

そこでPK-513Lの説明書に書かれていた、販売元であるプラスのサポートセンタへ電話で相談してみました。幸い非常に丁寧に応対頂き、住所や刃の状態(1mm以上欠けていますか?)など幾つかの質問をうけた後、私の住所近くにある代理店を2店ほど紹介して頂きました。片方は大きな文具屋、もう片方は文具も扱っている大きな書店です。私は家の近かった書店を選びました。

この書店へ連絡をしたところ、刃砥ぎの中継ぎを依頼した客は私が初めてだったようですが、プラスへ取り付いでくださることを快諾。9月25日(土)に刃をお預けし、ひとまず見積りを頂くことにしました。

翌週の半ば、9月29日(水)に書店から連絡を頂き、費用は税込5250円、必要な日数は2週間程度であること、但し10月は祝日が入るため3週間程見てほしいこと、を教えていただきました。私は既に替刃を使っていましたので、特に必要な日数へ不満はなく、そのまま刃砥ぎを依頼しました。

刃砥ぎが完了した旨を書店から連絡受けたのは10月20日(水)。ちょど見積りの連絡を頂いてから3週間です。その後10月23日(土)に刃を引き取りました。

砥いで頂いた刃は、当然大変綺麗に研がれ、油が刺されていました。欠けていた箇所が何処だかは、全く分かりません。


刃の隅には、取り扱って頂いた書店の入っているショッピングモール名である「シャポー」という文字が小さく彫り込まれていました。研ぎ屋さんが受け取った品を判別する為に打ち込んだのだろうと思います。


結果、無事に何の問題もなくPK-513Lの刃を修理していただくことが出来ました。まとめると、
  • プラスへ電話連絡すると、取り扱い代理店を教えてくれる
  • 修理費用は5250円だった。但し、これは刃の状態に依存するかもしれない
  • 修理期間は2週間以上。祝日などにより伸びることもある。私の場合は3週間だった
  • 当然、大変綺麗に仕上げてくれる
となります。

もし、PK-513Lをお使いの方で、あいにく刃を欠いてしまった方は、あきらめず、プラスへ相談してみると良いのではと思います。

2010/10/03

Kindle2/3での見やすさ向上を目指しkdconvを更新しました

主に Image データから作られた PDF ファイルを Kindle2/3/DX で見やすいように変更する小さなシェルスクリプト、「kdconv」ですが、一部変更を行ないバージョン1.0.1として公開しました。github から取得可能です。

大きな変更点は、Kindle2/3 での読みやすさ向上のため、縦の画素数を調整したことです。一部密度の高い文字や斜め線が軽くなったかな、と思います。またスクリプトを汎用化し、Mac OS X以外のプラットフォームとの親和性を向上しました。

以下は、上が新版(1.0.1)で変換したファイルのスクリーンショット、下が旧版(1.0.0)で変換したファイルのスクリーンショットです。使用した書籍は「ケント・ベックのSmalltalkベストプラクティス・パターン—シンプル・デザインへの宝石集」の3ページ目になります。

(1.0.1での変換結果)


(1.0.0での変換結果)

僅かな違いですが、例えば「小さな問題」の「問」や、「解決策」の「解」などは、やや読みやすくなったかな、と思いますがいかがでしょうか?

今回の変更は、全面的に Noriaki Mitsunaga さんからお送り頂いたパッチへ依存しています。解像度に関する有益な情報と、スクリプトへのパッチ、本当にどうも有難うございました。感謝しております。

他にも気のついた点やコメント等ありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。お待ちしております。