これを活かす形で、iPhone 6とiPhone 6 Plusには「拡大」モードが搭載されています。「設定」アプリから「画面表示と明るさ」を選択すると「画面表示の拡大」メニューがあり、ここで切り替え可能です。
また、iPhone 6/6 Plusへ最適されていない旧来のアプリもこのスケーラを活用し、画面全体へ拡大されるようになっています。DotByDotではないため、ややフォーカスは甘くなりますが、iPadでiPhone アプリを使う時のような黒い余白や拡大感は感じません。
例えば、本稿記載時点でiPhone 6へ最適化していない「JR東日本アプリ」をiPhone 6で動作させたスクリーンキャプチャです。違和感無く綺麗に表示されています。
一方こちらはiPhone 6へ最適化されているiBookのスクリーンキャプチャです。Status Bar上の文字サイズなどで、最適化している事を確認できます。
iPhone 6 に於いて「拡大」モードを用いると、iPhone 5/5sと同一解像度になります。
一方、iPhone 6 Plus で「拡大」モードを用いると、iPhone 6の「標準」モードと同一解像度になります。1機種分繰り下がるイメージです。
アプリをiPhone 6/6 Plusの解像度へ最適化させるには、iPhone 6/6 PlusサイズのLaunch Screen Fileを用意する必要があります。
iOS8専用アプリであれば、.xcodeproj の General にある「App Icons and Launch Images」で「Launch Screen File」を設定すると良いでしょう。
iOS7もサポートする場合には、「Launch Images Source」でiPhone 6/6 Plus用の画像を設定します。両者が設定されている場合には、Launch Screen Fileが優先されるようです(但しドキュメント上の明確な記載はありません)。
各種設定でアプリの解像度がどのように変化するか調べる為の動作確認アプリとして「ViewSizeChecker」を作成しました。github から取得可能です。
https://github.com/n-miyo/ViewSizeChecker
「設定」画面で「標準」モードと「拡大」モードを切り替えたり、ソースコード内の、
「Launch Screen File」や「Launch Images Source」を変更してみると、各種挙動が分かりやすいと思います。