2014/09/21

iPhone 6 上でのアプリ解像度

iPhone 6 は「デスクトップクラスのスケーラを実装している」とiPhone 6/6 Plus発表イベントで説明されました(キーノート15:50近辺参照)。

これを活かす形で、iPhone 6とiPhone 6 Plusには「拡大」モードが搭載されています。「設定」アプリから「画面表示と明るさ」を選択すると「画面表示の拡大」メニューがあり、ここで切り替え可能です。


また、iPhone 6/6 Plusへ最適されていない旧来のアプリもこのスケーラを活用し、画面全体へ拡大されるようになっています。DotByDotではないため、ややフォーカスは甘くなりますが、iPadでiPhone アプリを使う時のような黒い余白や拡大感は感じません。

例えば、本稿記載時点でiPhone 6へ最適化していない「JR東日本アプリ」をiPhone 6で動作させたスクリーンキャプチャです。違和感無く綺麗に表示されています。


一方こちらはiPhone 6へ最適化されているiBookのスクリーンキャプチャです。Status Bar上の文字サイズなどで、最適化している事を確認できます。


iPhone 6 に於いて「拡大」モードを用いると、iPhone 5/5sと同一解像度になります。

一方、iPhone 6 Plus で「拡大」モードを用いると、iPhone 6の「標準」モードと同一解像度になります。1機種分繰り下がるイメージです。

アプリをiPhone 6/6 Plusの解像度へ最適化させるには、iPhone 6/6 PlusサイズのLaunch Screen Fileを用意する必要があります。

iOS8専用アプリであれば、.xcodeproj の General にある「App Icons and Launch Images」で「Launch Screen File」を設定すると良いでしょう。

iOS7もサポートする場合には、「Launch Images Source」でiPhone 6/6 Plus用の画像を設定します。両者が設定されている場合には、Launch Screen Fileが優先されるようです(但しドキュメント上の明確な記載はありません)。

各種設定でアプリの解像度がどのように変化するか調べる為の動作確認アプリとして「ViewSizeChecker」を作成しました。github から取得可能です。

https://github.com/n-miyo/ViewSizeChecker

「設定」画面で「標準」モードと「拡大」モードを切り替えたり、ソースコード内の、
「Launch Screen File」や「Launch Images Source」を変更してみると、各種挙動が分かりやすいと思います。

2014/09/19

iPhone6を購入しました

今年も懲りずに iPhone を購入しました。

iPhone 6と6 Plusのどちらも魅力的でしたが、ポケットへの納まりが良さそうなiPhone 6にしました。今回はSIMフリー版です。

いつものように純正 Prduct Red の革ケースも購入。画面保護シートは Vis-a-visOverLay Brilliant for iPhone 6 到着待ちです。




箱の表面が箔押しで、遠目にはまるで白箱のように見えますが、中は今まで通りです。


同じく純粋ケースをつけたiPhone 5sとの大きさ比較。


実際に握ってみると、見た目以上に大きく感じます。

画面は非常に奇麗で、初めてRetinaディスプレイを見た時のような印象を受けました。また、画面が大きくなった為、iBookやSafariの情報量が増え、使いかっても向上しました。

一方で、私は右手親指が短いため、やや画面左隅まで指が届きにくく感じています。とはいえ、そのうち慣れてしまうのでしょう。

実際1日使っただけで、iPhone 5sの画面が小さく感じてしまってい、人間の適用力へ脱帽です。


2014/09/18

53 Pencil 再び

「53 Pencil を購入しました」で記載した通り、iOS 8の登場に合わせ、Pencil が進化しました。

iPadでPaperを立ち上げ、Pencilを接続したところ、Pencil自体の「ファームウェア更新」が実行されました。



機能自体は、明確な「筆圧検出」というよりも、Tipの接触面検出、という感じです。

Pencil を強く押し付けると Tip の接触面が増え、書かれる線が線が太くなります。よって、Pencilを傾け、より接触面を増やすことでも、太い線が引けるようになります。

Pencilの「気軽にイメージを描く」という目的を考えれば、なるほど、と思わせる割り切り実装であり、十分に便利に使えています。



2014/09/09

FlexScan EV2436W を購入しました

10年以上使っていたDellの液晶ディスプレイ、Dell UltraSharp 2001fpが、とうとう壊れてしまい、画面へ縦線が入ってしまうようになってしまいました。



当時1600x1200が表示できる液晶モニタは数少なく高価でしたが、このモニタは手が届く価格帯でありながら、品質も良い製品で、重宝していました。まさか、こんなに長く現役でいてくれるとは、予想外の驚きです。お疲れ様でした。

今までと同じ縦1200ドット以上表示可能なモニタとして、EIZOFlexScan EV2436Wを購入しました。

低下と比較し、非常に安価に販売されていましたので、近々新製品が出るのでは、と予想されます(2014/09/09追記。狭額縁のEV2455が発表されました)。

外箱。


上からの様子。非常に薄い箱です。


Dellの外箱との比較。梱包の進化でしょう、ずいぶんと薄くなっています。


同梱物はすっきり、必要最小限の構成です。


2001fpはiMac 27inchのサブディスプレイとして使っていました。


EV2426Wへ置き換えた様子。作業空間が横へ広くなり、快適になりました。


EIZO製品ですので、品質は全く問題ありません。プリセットされて
いるモードも実用的で、微調整をする事無く使い始める事ができま
した。新しいモニタであるため、非常にまぶしく、輝度を50%程度
で使っていますが、まだ眩しいほどです。

2001fp同様、長く使えれば良いなと思っています。




2014/07/27

53 Pencilを購入しました

53 の「Pencil」がAmazon.comから日本へも出荷可能となったので、早速購入してみました。

53 は iOS 向けデザインアプリとして有名な「Paper」をリリースしている企業です。このPencilもPaperとともに利用することを念頭に作られています。

丸い小さな可愛いパッケージ。



開くと、ペンが顔を出します。



替えのペン先と、反対側の消しゴムがわりになるチップがついていました。



ペン先を引き抜くとUSB端子が露出し、ここから充電を行います。



PencilにはWalnutとGraphiteの2種類があります。Walnutは木製、Graphiteはアルミ製です。Walnutにはマグネットがついており、iPadのスマートカバーに貼付けることができます。

iPad miniへ貼付けた様子です。もちろん本体を立てても落ちてきたりしません。



ペンの持ち心地は、重さ、太さともに快適です。

書くためには、心持ちペン先を画面に押し付ける必要があります。画面に引っかかり、書きにくい、ということはありません。不用意に反応してしまうことを防止するためと思われますが、ペンタブレットの書き心地とはやや異なります。

筆圧検出には対応していませんが、PaperでPenツールを選択すれば、速度に応じて線の太さが変わるため、簡単なスケッチでは困りませんでした。iOS8で対応と書かれているので、楽しみです。

iPad miniの画面でも気軽にスケッチや手書きメモが可能になり、大変楽しいデバイスです。



2014/05/18

iTunes Storeで購入した曲と同じ曲がiTunes Matchで重複した場合

iTunes Matchを利用していて気がついたこと」の補足です。

ライブラリ内に同じ曲が複数存在している場合、それらがiTunes Matchで一致と認定されると、「重複」曲と判断されます。


しかし、iTunes Storeで購入した曲がライブラリ内へ存在しても、その「購入した曲」と「マッチた曲」は「重複」とは判定されません。同じ曲がiCloud上で併存することになります。


恐らく購入した曲は25000曲制限の対象外である、などの仕様が関係してくると思いますが、頭の片隅にとどめておくと、ライブラリ整理の際に役立つかもしれません。

以前CDからリッピングしたものの、つい忘れてiTunes Storeで購入した曲があり、この状態へ気が付きました。

2014/05/16

NSLinguisticTagger classのサンプルアプリケーションを公開しました

iOS5では、自然言語解析を行うNSLinguisticTaggerクラスが導入されました。

このクラスを使えば、トークン形式の識別や、形態素解析、名詞種別などを判定することが可能です。但し、サポートされている機能は、解析対象言語で変化します。iOS5での登場からiOS7に至るまで、日本語のサポートはイマイチです。

精度やサポート機能などを調べるため、指定した文章を解析するためのサンプルアプリケーションを GitHub で公開しました。

https://github.com/n-miyo/LTaggerSample

試してみて分かったのですが、残念ながら、形態素解析は英語解析でしか機能しないようです。ヨーロッパ系言語はサポートしているのだろう、と思っていただけに、やや意外でした。

日本語で名詞種別判定ができるようになると、自然文切り出しの有益性が高まり楽しさも増すと思います。そろそろ開発者向け公開が近づく、次期OSへ期待したいところです。

2014/05/15

iTunes Matchについて

待ちに待ったiTunes Matchが、日本でも開始されました。

既に仕様や、使用感に関するもの、また、トラブルとその回避方法など、様々なレポートが公開されており参考になります。

以下では私が使用した中で、興味を持った点をまとめてみました。


1. iTunes Plusアップグレードの復活

「iTunes Plusアップグレード」はiTunes Storeで買った楽曲を、DRMなし且つ高ビットレート楽曲へ、有償で変換してくれるサービスです。iTunes Matchの「マッチした低ビットレートの楽曲をアップグレードする」機能の元ネタと呼べるサービスでした。

各国で展開され、日本でもある時期まで実施されていましたが、iTunes Matchの開始と共に、ひっそりとサービスが終了しました。

私はDRMが付された楽曲を幾つか持っていたのですが、アップグレードを行う前にサービスが終了してしまい、これらの楽曲は、Apple以外の機器で聞くことができない状態となっていました。

今回iTunes Matchの開始により、これらの楽曲をDRMなしの楽曲へ変換することができ、大きく可搬性が高まりました。私にとっては、このアップグレード代金だけでiTunes Matchの年間使用料を回収できました。


2. マッチした楽曲は「購入した楽曲」扱いとはならない

iTunes Store外から入手した楽曲でありながら、iTunes Store上へ存在する楽曲は「マッチ」状態になり、iTunes Store上にある楽曲と置き換えたり、ストリーミングすることが可能になりますが、「購入した楽曲」とは明確に区別されます。

例えばiTunes Store上で購入した楽曲を、iTunesアプリなどを使ってStore上で表示させた場合、楽曲金額欄が「再生」となり、その場で再生が可能となります。



一方「マッチ」した楽曲は、以前購入対象のままであり、Preview以外の再生はできません。


また、購入した楽曲でないため、「マッチ」した楽曲も25000曲の制限対象となります。


3. iTunes経由で既にiOSデバイスへsyncされている楽曲は、iTunesMatch有効時、ダウンロードされた楽曲として扱われる

iTunesと接続し転送された楽曲が存在するiOSデバイスで、iTunesMatchを有効にすると「iTunes Matchはこのデバイスのミュージックライブラリに置き換わります。」と表示されます。

しかし、これによりデバイス内の楽曲が全て削除されるわけではありません。これら楽曲は、iTunes Match環境下で「ダウンロードされた楽曲」として利用されます。

この仕組みを利用し、よく聞く楽曲を事前に転送しておいてからiTunes Matchを有効にすると、ネットワークからのダウンロード量を減らすことができます。ダウンロード作業を減らすことが出来ますし、使用量制限のあるネットワークでは有益かもしれません。

なお、この機能が意図された仕様かどうかは明記されていませんので、将来的に変更される可能性もあります。


4. iOSデバイスでキャッシュされた楽曲はAirplaneモードでも再生可能

iCloud上にのみ存在し、iPhoneやiPad上へダウンロードされていない楽曲は、明示的にダウンロードを行わない限り、ストリーミング再生されます。

この際、再生した楽曲はデバイスへ自動的にキャッシュされています。キャッシュされた楽曲は、廃棄されない限り、Airplaneモードなどのネットワークが使えない環境でも再生可能です。

なお、キャッシュ廃棄のタイミングは明確に述べられていませんので、運用には注意が必要です。

勿論、明示的にダウンロードされた楽曲は、ネットワークが使えない環境でも再生可能です。


5. マッチした置き換え可能な楽曲も、自動的には置き換わらない

iTunesライブラリ内の全楽曲はマッチ対象か否かを判定されます。

しかし、よりビットレートの高い、または、DRM制限の緩い楽曲がiTunes Store上へ存在した場合でも、ライブラリ内のマッチ楽曲が自動的に置き換わるわけではありません。ライブラリ内の楽曲を置き換えたい場合には、ライブラリ内の楽曲を明示的に削除し、再ダ
ウンロードする必要があります(この際、iCloudからは削除してはいけません)。

この作業には、たとえば「iTunes MatchのAAC 256kbpsファイルへアップグレードしたい音質の悪い曲を見つけるためのスマートプレイリスト。」などが参考になります。


6. iTunes上のプレイリストも、すべて同期される

楽曲だけではなく、iTunes上で作成したプレイリストも、各デバイスで自動的に同期されるようになります。


自分の好きな音楽が、デバイスの容量に制限されず自由に聞けるのは、非常に便利だと感じています。

2014/02/15

Developer Summit 2014へ参加しました

毎年恒例、Developer Summit 2014へ参加しました。

今年は時間の兼ね合いで、それほど多くのセッションは聴講できませんでしたが、主にモバイルアプリ開発に関するセッションを選んで参加させて頂きました。

どれも興味深い内容でしたが、「【13-B-7】何故クックパッドのサービス開発は日々進化しているのか」に於ける CookPad の「攻めの姿勢」、DevSumiでは久しぶりの講演となった、グーグルによる「【14-B-3】 モバイル版グーグルマップのUXはいかにして作られたのか?」の、本質的な問題解決への取り組み体制、ならびに、「【13-A-4】 新卒エンジニア研修ですべきことできること」に於ける、「教育とは何か」などが、大変ココロに残りました。




生憎2日目は、歴史的な大雪となり、各セッションのスケジュールが前倒しになるなど、講演者や運営へ携わる方々は、さぞや大変だったのでは、と思われます。

毎年素敵なイベントを開催して下さるスタッフの方々へ感謝し、来年も是非参加できれば良いな、と感じました。

なお、今年はコーヒースポンサーとして参加させていただきましたが、特別な控室でコーヒーが自由に飲めることは勿論、予約なしで各セッションへ参加できる、電源の確保された座席が用意されている、選択可能な書籍がもらえると、良いことづくしで、却ってこちらが恐縮してしまう程でした。

是非、来年もスポンサーになれれば良いな、と思っていますが、激戦になる気がしています。

2014/02/10

Nexus7(2013)を購入しました

久々にNexus7(2012)の電源を投入したところ、OSのアップデートが開始されたものの、途中で固まってしまいました。

rebootしてみましたが、復旧しません。仕方がないので、fastbootで初期化しようとしたところ、fastboot oem unlockがunknwon error codeでFAILEDに。残念ながらハードウェア的な問題へ突入してしまったようです。

これも良い機会と、Nexus7(2013)を購入することにしました。

2012版との外箱比較。青が2013版、黒が2012版。随分とカラフルになりました。



中身は、至って普通の梱包でした。


2012版と比べた感想は、CPUの進化に伴い動作がキビキビとした点、また画素密度が約1.5倍へ向上したことに伴い、文字が読みやすくなっている点が印象的でした。

Nexus7は余計な(?)アプリが入っておらず、OSアップデートも早いことから開発機として大変重宝していますが、防水やテレビ受信などの付加機能を必要としていない方々にとっても、手頃な値段と相まって、十分実用に足る製品と感じています。

2014/01/01

謹賀新年

新年明けましてお目出度う御座います。

旧年中は大変お世話になりました。このブログを読んでくださっている皆様、TwitterをFollowしてくださっている皆様、その他、お世話になった皆様へ、深く感謝いたします。本当に有難うございました。

今年はここ数年間続けてきた業務が一区切りとなり、新たな展開を迎えそうです。今からワクワクしています。

昨年末は、数年越しで床へと積まれてしまった書籍や、戸棚へ押し込まれたCD類を処分することができ、ようやく足の踏み場を確保出来ました。

今年は、物理的なモノだけでなく、放置してしまっているデジタル的なモノも整理していけたら良いな、と思っています。

今年が皆様にとって、素晴らしい一年となりますよう、お祈り申し上げます。

本年も宜しくお願い致します。