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2011/03/31

ワイヤレススイッチ設定ユーティリティで無線LANが選べなくなった場合の復帰方法

私が勤務先で利用しているVAIO type G(VGN-G2/OSはWindowsXP SP3)には「ワイヤレススイッチ設定ユーティリティ(Version: 3.4.00.15230)」がプリインストールされています。


このユーティリティはVAIOの無線機能を設定するためのツールで、例えば「Wireless LAN」「Bluetooth 通信」の有効無効を個々に設定できます。「Wireless LAN」に関しては「2.4GHz」と「5GHz」の有効無効を個々に設定することもできます。タスクトレイインジケータも兼ねており便利なツールです。

残念ながらこのツールは、他ソフトウェアのインストールにより、正常に動作しなくなってしまうことがあります。具体的には「Wireless LANが無効化されたままとなり、Wireless LANに関する設定項目も表示されなくなる」というものです。

この「無線LANが無効化されたままになる」状態に陥ってしまった場合の復帰方法ですが、「c:\Drivers\WirelessLAN」へプリインストールされているオリジナルドライバを再インストールすることで、無事に認識されるようになりました。前回はIntelのサイトから無線LANデバイスドライバを再インストールすることで解決できたのですが、残念ながら今回はこの方法では復帰しませんでした。

経験則的には、この現象は無線LANドライバ、またはそれに依存したユーティリティをインストールした際に発生するように感じています。

過去には、例えば「PLANEXのUSB無線LANアダプタ」用ドライバをインストールした際に、この現象が生じました。今回は、DTIからレンタルしたRS-CV0C用のアプリケーションをインストールした際に発生しました。

但し、例えばIntelのサイトからWirelessLANの最新デバイスドライバをダウンロードしインストールしてもこの現象は生じません。また、復帰後に、今回問題を引き起こしたRS-CV0C用アプリケーションを再度インストールしてみましたが、今度はこの現象は生じませんでした。

「ワイヤレススイッチ設定ユーティリティ」から無線LANが認識できない状態は、OSからは「無線LANのハードウェアスイッチがオフになっている状態」と認識されているようです。例えば「インテルPROSet/Wireless ソフトウェア」を起動すると、実際にはハードウェアスイッチは有効化されているにも関わらず「ハードウェアスイッチを有効にしてください」といったメッセージが表示されます。

恐らく「ワイヤレススイッチ設定ユーティリティ」も、このOSの状態監視を利用してるが故にWirelessLANに関する設定項目が表示されなくなるのでしょう。一方で「ワイヤレススイッチ設定ユーティリティ」を稼動していないシステムでは、このような現象が一切発生しないのは不思議なところです。

2010/08/10

PLANEXのUSB無線LANアダプタとVAIO type Gの「ワイヤレススイッチ設定ユーティリティ」相性問題

最近では様々な場所でネットワーク環境が標準提供され、大変便利です。ただ一部のホテルなどでは、有線LAN接続サービスの提供にとどまり、無線LAN接続環境は整備されていない、という場合もあります。

こんな場合に便利な機能がPCの「ソフトウェアアクセスポイント」です。PCの無線LAN機能をアクセスポイントとして稼働させ、そのPCをルータやハブとしてパケットを仲介させることで、無線LAN機能しか持たない機器でも、有線LANネットワークサービスを利用することができるようになります。

もちろんPC側と無線LAN機器をアドホックモード接続することでも同様の効果を得られますが、アクセスポイントとして稼働させた場合、複数無線LAN機器から利用出来る点が魅力です。

ソフトウェアアクセスポイント機能は、例えば、MacOS X では、Apple社のサイトで情報が公開されていますように、System Preferences の Sharing で Internet Sharing を有効化することで利用できます。無線LANの設定はAirPort Optionsで可能です。

また Windows7 では、同様の基本機能がOS本体へ備わっているため、netshコマンドで設定を行ったり、フリーソフトウェアを使って設定を行うことで利用出来るようです。

私はWindows XPの稼働しているVAIO type G(VGN-G2)で利用したかったため「ソフトウェアアクセスポイント」ソフトウェアの同梱されたUSB無線LANアダプタを試してみることにしました。

購入したのはPLANEX社製のGW-USMicroN2Wと、GW-USNano-Mです。ともに非常に小型軽量でありながらも802.11nへ対応しており、且つ、実売1500円以下とお買い得です。

どちらも利用方法は簡単で、付属ソフトウェアで幾つか設定を行うだけで利用できます。一般的な接続
スタイルでは、PC本体の有線LANを有線ネットワークへ接続して環境を整えた後、USB無線LANアダプタでソフトウェアAPを稼働させることで、共有接続が使えるようになります。

また、GW-USNano-Mの場合には、GW-USNano-M側でソフトウェアAPを稼働させながら、PC本体の無線LANを別のアクセスポイントへ接続させることで共有、という接続も可能でした。直接無線LAN機器を接続させず、一旦PCでパケットフィルタリングを行うことで、より安全に接続したい、といった場合に利用出来るかもしれません。

さて、動作原理的には、どちらのアダプタに付属ソフトウェアも、WindowsXPが備えているISC(Inthernet Sharing Connection)機能を利用して接続環境を構築していました。すなわち、WindowsXPをルータとして稼働させ、複数のインターフェイス間でパケットをルーティングすることになります。

ここで問題となるのが、アンチウィルスソフトなど、セキュリティソフトウェアの存在です。最近のセキュリティソフトの中には、インターフェイス間のパケット中継を抑止するものが存在します。例えば私のVAIO type Gへインストールされている「ウイルスバスターコーポレートエディション」はその一つです。

このソフトウェアが稼働していると、複数インターフェイス間のパケット伝送が抑止されてしまい、結果的にソフトウェアアクセスポイントが利用できなくなってしまいます。結局適切に動作させるには、セキュリティソフトウェアを停止させる方法しか見つかりませんでした。 またこの「パケット転送抑止」は、複数インターフェイス間をISC、ブリッジのいずれで接続した場合にも発生しました。

もし「ソフトウェアアクセスポイント」が正しく動作しない場合、アクセスポイント設定や無線LAN機器の設定内容に加え、セキュリティソフトウェアの動作も確認してみると良いでしょう。

また、これは、WindowsXPのインストールされたVGN-G2固有の問題かもしれませんが、両USB無線LANアダプタ付属のデバイスドライバ共に、VAIOへ標準インストールされている「ワイヤレススイッチ設定ユーティリティ(ver.3.4)」との相性が良くありませんでした。

「ワイヤレススイッチ設定ユーティリティ」は、VAIO本体へ付属している物理的なワイヤレススイッチをオンにした場合、「どの無線LAN機能を有効化するか」を設定するためのソフトウェアです。設定可能な機能としては「2.4GHzの有効/無効」「5GHzの有効/無効」「Bluetoothの有効/無効」を任意に選択できます。私はこのユーティリティを使い、常時Bluetooth機能を無効化しています。

残念ながら無線LANアダプタ付属のドライバをインストールし、再起動を行うと、この「ワイヤレススイッチ設定ユーティリティ」(正式には、このユーティリティと対になって動作するWindowsサービス)が、本体内蔵の「Intel 3945ABGネットワークアダプタ」を切り離し、利用不可能状態にしてしまいます。確かにUSB無線LANアダプタがあるので無線通信は出来るのですが、普段は本体の無線LAN機能を使いたいと思っていたので、この挙動は驚きました。

また私の試した範囲内では、PLANEX関係のソフトウェアをすべてアンインストールするだけではこの状態を回復することが出来ず、3945ABGのデバイスドライバを再インストールする必要がありました。

「ワイヤレススイッチ設定ユーティリティ」とUSB無線LANアダプタ用ドライバの、どちらに本質的な問題が潜んでいるのかわかりませんでしたが、残念ながらこれらのUSB無線LANアダプタは、私の環境では常用するのが難しいようです。ソフトウェアアクセスポイント機能が非常に魅力的であり、その他の動作も問題がなかったので、このユーティリティとの相性問題は大変残念に感じました。

Windows XPがインストールされたVAIO type Gで「ワイヤレススイッチ設定ユーティリティ(ver.3.4)」を常用されている方は、念のため、気に留めて置かれることをお薦めします。

2010/07/31

VAIO type G(VGN-G2) のディスクを SSD へ換装

勤務先から支給されている VAIO type G(VGN-G2)のディスクが壊れてしまいました。

chdsk を実行してみると不良セクタが存在しています。またセクタ破壊が進んで再読込が繰り返されているのか、動きも緩慢になってきています。直近でこのPCが必要になる用事があったため、修理へ出さずに自身で換装してみることにしました(なお、この記事は換装を推奨するものではありません。また分解した場合、保証対象外となりますので御注意ください)。

3代目のVAIO type G(VGN-G3シリーズ)からはディスクの交換が容易に行えるようになっているようですが、残念ながら2代目である私のモデルでは簡単に交換できる構造になっていません。初代VAIO type G同様、裏蓋からすべてのネジを取り除き、キーボードを外すことで、その下にあるディスクへアクセスすることが可能になります。

分解過程は、「ソニーが基本的に好き。」さんのブログ記事で非常に丁寧に紹介されており、大変参考になります。私はこのページを参考にさせて頂き、無事換装作業を終えることができました。感謝いたします。

換装したSSDはPhotoFastのGM18M64EZIFV4。Trim処理不要を前面に打ち出したモデルです。価格は64Gバイトで約28000円。重量はわずか約15gと大変軽量です。


もともと搭載されているディスクは東芝のMK8009GAH(80G)。仕様上の重量は59gですから、SSDへの換装は、動作速度向上に加えて軽量化にもつながります。一方容量が16G程減ることになりますが、現在の使用率が50%程度であったため、問題ないと判断しました。

VAIO type Gにはリカバリディスクが付属していません。HDD内にはリカバリデータが含まれていますので、同じディスクへの再インストールであればそれが使えるのですが、今回はディスク自体の換装ですから、この方法は使えません。付属のユーティリティを使い、自前でリカバリディスクを作成しました。

交換作業は、原則「ソニーが基本的に好き。」さんのブログ通りですが、2点程、異なる点がありました。

1) VGN-G2 ではシールド処理がより強固になっている

各種ネジやフラットケーブルが、透明なシールで強固に保護されています。ケーブルを取り外すには、このシールを剥がす必要があります。比較的強力に貼りつけられていますので、注意しながら剥がします。





2) ネジがひとつ少ない

私の使っているモデルは、光学ドライブが装着されているモデルであるためでしょう、「ソニーが基本的に好き。」さんのブログで「次に、上下のボディをとめてある3ヶ所のネジをはずしてやる」として紹介されているネジは、2箇所しかなく、一箇所は黄色いシールで保護されていました。


なお、今回の換装にあたっては、私はタッチパッドをケーブルを外しませんでした。これは「ソニーが基本的に好き。」さんのブログで「接続するのに苦労した」と書かれていたことを参考にさせて頂いたためです。そのため、やや強引にディスクを取り出しています。


ディスクと本体との接続もフラットケーブルです。ラッチを起こして抜き差しします。接続には表と裏を間違えないように注意しましょう。特に、最初からインストールされていたMK8009GAHには、1番ピンを示す記号がありませんでしたので、取り外す際に覚えておく必要があります。

換装が完了したら、先ほどとは逆の手順で戻していきます。ケーブル保護シールなどを、なるべくもとの状態へと復元させていきます。

最後に電源を投入し、BIOSメニューを起動してディスクを認識していることを確認すれば完了です。リカバリディスクを使ってOSを再インストールし、環境を復元します。

今回、元のディスクが壊れていたこともありベンチマークは取っていませんが、体感上、動作の軽快さが大きく向上しました。元々のディスクであるMK8009GAHは1.8inchということもありディスク回転数が4200rpm。システム構成上この点が大きなボトルネックになっていたのですが、この制約が取り払われたことで全体の使用感が向上したのだと考えられます。また、二次記憶装置から可動部分がなくなった為、乱雑に扱うこともあるモバイル機器としての安心感も高めてくれました。

昨今のモジュール化が進んだモバイルPCに比べて、やや難易度の高い換装ではありましたが、試してみた甲斐はあったと満足しています。


2010/03/08

WHR-HP-G300N+WLE-2DAの実効速度検証(続WZR-HP-G300NHの実効速度検証)

先日のblogで、BuffaloのWZR-HP-G300NHに関する実効速度検証を行いました。結論は、
  • 私の環境に於いても、802.11n接続では802.11gよりも高速伝送を実現できるものの、電波状況などからその実力を安定的に発揮させるのはやや困難な場合がある
  • アクセスポイントを、オプションアンテナ対応のWHR-HP-G300Nに交換し、WLE-2DAなどのオプションアンテナを採用することで、伝送速度に変化が生じる可能性は高いでしょう
というものでした。

これ以後この環境を常用していますが、やはり最大の問題は802.11n接続での不安定さです。快適に動作していたかと思えば、急にパケットが流れなくなる、といった感じの繰り返しで、なかなか言う事を聞いてくれません。802.11gでの接続は大変安定している為、より残念さが募ります。

そこで、安定接続を求め、アクセスポイントとしてWHR-HP-G300Nを、また、オプションアンテナとしてWLE-2DAを導入してみることにしました。


WHR-HP-G300Nは、WZR-HP-G300NH同様、Buffaloから発売されている、ルータ機能を持った無線LANアクセスポイントです。WZR-HP-G300NHと比較した最大の特徴は、指向性のオプションアンテナが接続できることでしょう。接続状態の向上に大きく寄与してくれそうです。

その他の差異としては、WZR-HP-G300NHに装備されている簡易NAS機能や、ストリーミング向け設定をスイッチひとつで切り替えられる「ムービーエンジン」などが省略されています。また有線LAN側はGbEではなく100Mbpsです。一方、その分価格は抑えられており、実売8000円を切る価格で販売されています。また写真からはわかりにくいのですが、筐体もWZR-HP-G300NHよりも一回り小さなサイズのものが採用されています。

さて、前回と同じ環境を用いて速度調査を行ってみます。

設置場所は木造2階建ての家屋で、アクセスポイントは2階に設置します。このアクセスポイントGbEハブでiMacと接続されていますが、アクセスポイントとHubとは相性問題の為、有線側がGbEであるWZR-HP-G300NHでも、100Mbpsでしか接続出来ていません。

1階にはWLI-TX4-AG300Nを設置し、そこへWindows7をインストールしたLenovo S9eを有線で接続します。

この状態でMacOS X側でftpサーバとして稼働させ、S9e側ではWindows標準のftpコマンドを使い、
80M程度のデータの取得速度を計測します。アンチウイルスソフトなどはすべて停止させ、なるべく他のソフトの影響が及ばないように注意しました。

まずはWZR-HP-G300NHを用いて、現在の伝送速度を計測してみます。

前回同様、無線のチャンネルは13chで干渉はありません。認証/暗号化はWPA2-PSK(AES)、利用帯域は20MHzの1チャネル。ファームは最新のVer.1.72です。この状態で、1Fに設置したWLI-TX4-AG300N側で表示されている電波状態は86%から91%。Windows上で稼働させたinSSIDerによる電波強度は約50dbです。結果は以下のようになりました。
  1. 7.467Mbps(955.72KBps)
  2. 34.42Mbps(4405.64KBps)
  3. 21.86Mbps(2797.55KBps)
  4. 17.24Mbps(2206.69KBps)
  5. 35.05Mbps(4486.33KBps)
  6. 8.86Mbps(1134.19KBps)
  7. 27.10Mbps(3468.26KBps)
最高・最低速度を除く平均速度は21.89Mbps。最高速度的は良い感じなのですが、如何せん、やはり安定しません。

今度は、WZR-HP-G300NHを今回購入したWHR-HP-G300Nへと置き換え、計測を行います。まだオプションアンテナは使用せず、本体付属の棒アンテナでの計測です。ファームは最新のVer1.61を使い、無線チャンネルや認証方式は、WZR-HP-G300Nと同一の設定にしました。帯域も20MHzです。WLI-TX4-AG300N側で表示されている電波状態は86%から91%、また、inSSIDerを用いた電波強度は、約50dbと、この点もWZR-HP-G300NHと変わりありません。

計測結果は、以下の様になりました。
  1. 49.67Mbps(6358.47KBps)
  2. 49.92Mbps(6390.33KBps)
  3. 48.53Mbps(6212.93KBps)
  4. 50.36Mbps(6446.22KBps)
  5. 47.84Mbps(6123.91KBps)
  6. 50.36Mbps(6446.22KBps)
  7. 50.23Mbps(6429.71KBps)
なんと、今までの計測で得た最高速度以上の速度が、安定して得られています! 最高・最低速度を除く平均は49.74Mbpsです。設置環境問題で速度が出ないとばかり思っていただけに、この結果には、正直驚きました。これは非常に期待が持てます。

気を良くして、このまま40MHz(2チャンネル)帯域での接続を試してみます。追加で選択されたチャンネルは9ch。このチャンネルは、微弱ながら、近隣で他に利用しているアクセスポイントが存在することが確認出来ています。

計測結果は次のようになりました。
  1. 51.38Mbps(6577.62KBps)
  2. 38.69Mbps(4952.27KBps)
  3. 50.73Mbps(6494.68KBps)
  4. 47.78Mbps(6116.45KBps)
  5. 52.25Mbps(6688.78KBps)
  6. 51.25Mbps(6560.97KBps)
  7. 50.04Mbps(6405.62KBps)
最高・最低速度を除く平均は50.24Mbps。残念ながら特筆すべき速度向上は見られませんでした。却って速度にばらつきが生じています。

今度はオプションアンテナであるWLE-2DAを取り付けて計測してみます。

WLE-2DAは指向性アンテナですので、WLI-TX4-AG300Nへ向けて電波が正しく届くよう、向きをしっかりと合わせました。結果WLI-TX4-AG300N側で表示されている電波状態はほぼ100%となりました。inSSIDerでの結果は42dbです。オプションアンテナにより、強度が大幅に向上しました。

20MHzでの接続へ戻し、計測を行います。
  1. 45.77Mbps(5859.52KBps)
  2. 48.42Mbps(6198.08KBps)
  3. 48.19Mbps(6168.10KBps)
  4. 47.5Mbps(6080.80KBps)
  5. 47.62Mbps(6095.10KBps)
  6. 46.41Mbps(5940.09KBps)
  7. 48.07Mbps(6153.46KBps)
最高・最低速度を除く平均は47.56Mbps。残念ながら、今回の構成では、オプションアンテナの設置は速度向上へは寄与していないようです。

最後に40MHz接続へ切り替えて、もう一度速度計測を行います。
  1. 61.52Mbps(7875.48KBps)
  2. 59.88Mbps(7664.38KBps)
  3. 62.48Mbps(7997.78KBps)
  4. 60.32Mbps(7721.83KBps)
  5. 60.95Mbps(7802.82KBps)
  6. 59.88Mbps(7664.38KBps)
  7. 56.83Mbps(7274.39KBps)
  8. 60.88Mbps(7792.23KBps)
最高・最低速度を除く平均は60.38Mbps。しかも接続は非常に安定しています! 今までの計測で最高の結果となりました。この成績であれば、オプションアンテナの効果は十分にあると言えるでしょう。

さて、今までの結果をまとめてみると、こんな感じになります。

少なくとも私の環境では、WZR-HP-G300NHとWHR-HP-G300Nの接続性は、速度、安定度とも大きく異なる
簡易NAS機能や「ムービーエンジン」が不要であり、また、有線が100Mbpsで良いのであれば、WHR-HP-G300Nの方がお薦めである(値段も安く、筐体も小さい)
効果的に設置できるのであれば、オプションアンテナWLE-2DAの有用性は高く、特に速度上限を伸ばす際などで効果が発揮される

私は今回のWHR-HP-G300N+WLE-2DA構成へ大変満足しました。802.11g環境では得られない速度体験です。特に価格も随分とこなれており、お買い得度も満点です。

もしWZR-HP-G300NHを用いた802.11nの安定性確保へ苦労されている場合には、この構成を試してみる価値はあるのではと思います。

2010/02/13

WZR-HP-G300NHの実効速度検証

先月1/23頃、BuffaloのWZR-HP-G300NH/Eを購入しました。802.11n倍速対応無線AP/RouterであるWZR-HP-G300NHと、4ポートハブを備えた802.11n対応ブリッジであるWLI-TX4-AG300Nのセット製品です。

WZR-HP-G300NH/E写真

新製品発売へ向けた製品切り替え時期の値引きだったようで、非常に安価に入手できました。

早速、今まで利用していた802.11g機器群と置き換え、802.11n倍速モードで使用してみましたが、残念ながら、あまり速度向上を感じられません。却って、遅くなったかもしれない、と感じることもしばしばありました。

そこで実際にどの程度の伝送速度が出ているのか、検証してみることにしました。

設置環境は、2階建ての木造一戸建てです。2FにアクセスポイントであるWZR-HP-G300NHを、また1FにブリッジであるWLI-TX4-AG300Nをそれぞれ設置します。G300NHのファームウェアはVer.1.72、AG300NはVer.1.52です。

近郊には、数多くのアクセスポイントが存在しますが、幸い13chを誰も利用していなかったため、このチャンネルを利用することにしました。認証/暗号方式にはWPA2-PSK(AES)を使用します。

AG300Nでは、現在の電波状態をパーセント表示で確認することが可能です。この値によれば、上記環境で概ね86-94%で、主に91%が多く表示されていました。

この状態で、2FにあるMacOS Xマシンでftpサーバを立ち上げます。このサーバとG300NHとの間はGbEスイッチで接続されています。1Fでは、Windows7をインストールしたLenovo S9eを有線でブリッジへと接続し、OS標準のftpコマンドで約80Mbyteのデータ取得を行って、その速度を計測することにしました。

なお、MacOS X、Windows7とも計測に負荷のかかるソフトウェアはなるべく起動しないように注意しましたが、そもそもftpを使った計測自体が推奨される方法ではありませんから、あくまでも参考値と考え、相対的な差の判断として参照されることをお薦めします。

さて、上記測定の前に、比較データとしてS9e内蔵802.11g無線LAN機能を使った伝送速度を計測してみます。G300NHは、設定を変更することなく802.11b/g/nをそのまま受信可能ですから(逆に言えば、規格を制限したりすることはできません)、特に802.11gと802.11nとの接続検証で、設定差異は発生しません。

7回計測した結果は、それぞれ以下の通りでした。括弧内がWindowsによって報告された値で、それをbitへ変換したものが左の値です。Mbps変換には1024を用いています。

  1. 16.3Mbps(2080.09KBps)
  2. 16.4Mbps(2100.43KBps)
  3. 16.5Mbps(2115.97KBps)
  4. 17.2Mbps(2195.36KBps)
  5. 17.1Mbps(2188.90KBps)
  6. 15.9Mbps(2035.72KBps)
  7. 16.6Mbps(2130.00KBps)

最大、最小を除いた5回の平均は約16.6Mbps。伝送速度の分布は非常に安定しています。

次に、このS9eの無線LANを無効化し、内蔵有線LANポートを用いてAG300Nへ接続しました。他の機器は接続していない状態です。

まずは、20MHz帯域での802.11n接続で計測してみます。理論上150Mbpsが上限です。

802.11g同様、7回計測した結果は、それぞれ以下のとおりでした。

  1. 22.3Mbps(2851.77KBps)
  2. 24.5Mbps(3134.71KBps)
  3. 49.1Mbps(6273.09KBps)
  4. 14.1Mbps(1799.58KBps)
  5. 3.2Mbps(413.35KBps)
  6. 20.1Mbps(2572.63KBps)
  7. 38.8Mbps(4971.27KBps)

最小、最大を除いた平均は約24.9Mbpsです。

平均速度は、802.11gでの接続を大きく上回っていますし、最高速度も49.1Mbpsと大変高速なのですが、如何せん、伝送速度が一定ではありません。パケットの流れを見ていると、一定期間止まってしまう場合があるようで、結果的に3.2Mbpsのような伝送速度になってしまうことがあります。この後も計測を続けてみましたが、この事象は少なくない頻度で確認されました。この不安定さが若干の不安要因です。

最後に802.11nを40MHzで動作させ、速度を計測してみました。このモードは2チャンネル分の帯域を使用する代わりに、理論値300Mbpsでの通信が可能になります。追加で利用されるもう一本のチャンネルは、20MHz用のチャンネルから3チャンネルを間に隔てたチャンネルが自動的に使用されます。今回、主チャンネルである13chは他のアクセスポイントと干渉しませんでしたが、追加チャンネルとして自動的に選択された9chは、わずかに干渉してしまっていました。

この状態で7回の計測を行った結果です。

  1. 26.1Mbps(3335.78KBps)
  2. 10.0Mbps(1282.78KBps)
  3. 10.7Mbps(1384.12KBps)
  4. 21.5Mbps(2749.77KBps)
  5. 23.3Mbps(2987.49KBps)
  6. 15.5Mbps(1980.13KBps)
  7. 15.2Mbps(1950.90KBps)

同じく最小、最大を除いた平均は約17.2Mbpsで、残念ながら20MHz接続の時よりも遅くなってしまいました。

調査結果からは「私の環境に於いても、802.11n接続では802.11gよりも高速伝送を実現できるものの、電波状況などからその実力を安定的に発揮させるのはやや困難な場合がある」ということが分かりました。802.11nの高速化は、複数本のチャンネルが有効に機能することを基本としていますから、理論通りの結果です。

このような状況下での40MHz帯域幅を利用した通信は、より一層安定性を確保することが困難になりますから、結果20MHzや802.11gでの接続よりも伝送速度が低下することになってしまいます。これに関しては、製品付属のマニュアルでも述べられていますが、その検証を行わず、802.11n+40MHz接続で設置したところが、今回の敗因でした。

これらの結果から、私の環境では40MHzモードの利用を停止し、802.11nの20MHzモードを常用することにしました。これにより、当初感じていた「802.11nで接続すると、802.11gでの接続よりも遅くなる」、と体感することはなくなりました。

なお、今回は、アクセスポイント、ブリッジとも一機種でしか検証していないため、製品差や個体差が速度低下の要因である可能性も十分に考えられます。例えば同じBuffalo製品でも、アクセスポイントを、オプションアンテナ対応のWHR-HP-G300Nに交換し、WLE-2DAなどのオプションアンテナを採用することで、伝送速度に変化が生じる可能性は高いでしょう。ぜひ、いつの日か、検証してみたいものです。

最後に、このWZR-HP-G300NHですが、PLANEXのGbEスイッチであるFXG-08IMVと相性が悪いことを留意しておいた方が良いと思います。残念ながら両者を直接有線で接続すると、オートネゴシエーションの問題でしょうか、互いに認識されませんでした。このPLANEXのスイッチは、既に生産完了品であるため、利用されている方は少ないとも思いますが、もし併用を考えている方は注意した方が良いと思います。

2010/02/14 追記:
同じく PLANEX のGbEスイッチFXG-08EMBと接続してみたところ、100Mではリンクすることが出来ました。高速無線接続環境を構築したい場合には、有線側がボトルネックにならないよう、構成や相性に留意したほうが良いかもしれません。

2009/12/06

KBC-L2ASを購入しました

USB出力付きリチウムイオンバッテリーKBC-L2ASを購入しました。eneloop universe products シリーズに属する商品です。

主な目的は、先に購入したD25HWの外部バッテリです。

従来、ノートPCのバッテリが不足しがちな状況にありながら、且つD02HWなどによる接続をを行うと、あっという間に電池不足に陥るケースが多くありましたので、少しでも通信可能時間が伸びれば良いな、と購入しました。

人気商品なようで、なかなか店頭で目にする機会がありませんが、私は秋葉原のヨドバシカメラで入手する事が出来ました。やはり店頭には置いておらず、店員さんに尋ねた所、レジ奥から持ってきてくれました。感謝です。

ブリスターパックパックに入っています。本来は他の eneloop 同様、店頭に吊るされているのでしょうね。



重量は138g。手に、ずしり、とくる重さです。



付属品は充電用のACアダプタと、接続用のUSBケーブル。USBからの充電も可能です。



例えば、iPhone 3Gへ給電するとこんな感じ。給電中はランプが光ります。



給電時間は、USB1端子接続で約240分。一方充電時間はなかなか時間が必要で、フル充電にかかる時間は、ACアダプタ利用時で7時間、USB経由では倍の14時間です。夜中に充電開始して、朝に回収という使い方になる気がします。なお、充電中でも外部機器へ給電可能です。

比較的重量があるため、万人へ常時の持ち運びをお勧めする訳ではありませんが、モバイル機器のバッテリ切れに悩まされている方は、鞄の片隅に忍び込ませておくと良いかもしれません。

D25HWを購入しました

イー・モバイルのD25HW(Pocket WiFi)を購入しました。

今までモバイル用には、同じくイー・モバイルのD02HWを使っていましたが、そろそろ長期契約割引の「新にねん」が切れるので、そのリプレース目的です。

外箱はおしゃれに黒一色。



本体はD02HWなどと同じ楕円形で、上1/3くらいはディスプレイが付いています。視認性は高いです。モックやWeb上の写真よりもメタリックな感じが強く、MacBook ProやiMacなどの色味に近いです。



D02HW と大きさはそれほど変わりません。少し横に太いですね。



重量は79g。



今までのD02HWは36gですから2倍くらいあります。



D02HWがタダの「プラスチックボックス」、という位の軽かったのに比べ、D25HWは「中に機械が詰まっている」と感じる重さです。

裏蓋を開けたところ。大きな電池があります。



SIMカードは電池を外して差し込みます。上に写っているのは、横向きに置いた電池。



D25HWの特徴は、それ自身が802.11gのアクセスポイント機能を有したNAT(NAPT)ルータである点です。今までのブリッジ的なD02HWなどとは、商品カテゴリが大きく違います。ブリッジとして使うことは出来ませんので、クライアントPCへ割り当てられたIPアドレスを用いて直接外部へ接続したい場合などには適していません。

電源投入から使える状態になるまで概ね20秒弱。取扱説明書を見ると、OSはLinux 2.6.25、その他 BusyBoxやNetFilterなどを使っているようで、典型的な最近の家庭用ルータと同様の構成だと言えるでしょう。

設定項目も家庭用ルータ同様で、DHCPサーバ機能やパケットフィルタ機能は勿論、ゲームコンソールからの利用を強く想定しているのでしょうか、UPnPやSIPのアプリケーションゲートウェイ機能も有しています。マニュアルにも、ニンテンドーDSやPSPなどのゲームコンソールと接続する方法が詳しく書かれています。

無線アクセスポイントとしては、WPSやWPA2-PSK、MACアドレスフィルタリングなど、一般的な機能がひととおり揃っています。

3G性能は、下り7.2Mbps、上り5.8Mbps。今まで使っていたD02HWは、上り384kbpsでしたので、この点は嬉しい進化です。

対応OSとしては、Windows系はWindows7まで、MacOSXは10.6(SnowLeopard)までがうたわれています。Windows7 ならびに Snow Leopard から接続実験を行いましたが、ドライバのインストールから接続性まで、良好でした。

注意点としては、デフォルトで幾つかパケットフィルタリングが設定されていることです。137、139、445 など、狙われやすいポート番号に対する外部アタックを防ぐ設定ですが、ネットワーク接続性に問題が生じた際には確認してみることをお勧めします。

実際の取扱説明書がイー・モバイルのサイトで配布されていますので、機能詳細を知りたい人は、事前に参照してみると良いでしょう

こんな小さな筐体でありながら、3G接続可能であり、バッテリ駆動だけで動作可能な無線アクセスポイントを備えたルータである、という点には、素直に驚いてしまいます。特に私にとっては、外出先からノートPCでネットワーク接続する際、わざわざUSBを使った物理結線を行わずにすむ、という点だけでも、大きく利便性が向上しそうです。

2009/10/24

IdeaPad S9e へ Windows7 をインストールしました

10月22日、Windows7 リリース版が発売されました。

β、RC と VMware Fusion 上で試用してみましたが、なかなか良い感触を得たので、Windows XP Home のインストールされている IdeaPad S9e へ、Windows 7 Home Premium(32bit) をインストールしてみることにしました。



XP 環境を復活させる可能性を考慮し、今回はディスク自体を換装した上で新規インストールすることにしました。なお、XPから7へのアップグレードでは、必ず新規インストールが必要になります

換装したディスクは SSD で Intel X25-M の SSDSA2MH080G2C1。Intel MLC版SSDのバルク品で、「茶箱」と呼ばれているモデルです。



 また、インストールにはUSB接続の DVD ドライブを使いました。モデルはBUFFALO の DVSM-P58U2/B-WHです。

Windows 7 のインストールは非常に簡単で、一番始めに「インストールする言語」、「時刻と通貨の形式」、「キーボードまたは入力方式」、「キーボードとその種類」を選べば、後は僅かな「次へ」の選択だけですすみます。インストール形態を選ぶ箇所では「新規インストール(カスタム)」を選択しました。インストールにかかった時間は、概ね30分弱です。

インストール後、Windows Update が行われたので、終了後、念のために Reboot。

ここまで完了した時点で、デバイスマネージャ上には、不明なデバイスが一つ。概ね良好に使えます。

一方、全てのドライバがインストールされているわけではありませんので、タッチパッドの右端で指を滑らせても、スクロールしない、などの問題があります。そこで、コモノ堂さんの「Lenove IdeaPad S9e へ Windows 7 製品版をインストール」を参考にさせて頂き必要なドライバをインストールしました(コモノ堂さん、ありがとうございました)。


まず、「Lenovo 電源管理ドライバー Windows XP - IdeaPad S9e, S10e, S10 3G (4329)」をインストールしました。コモノ堂さんの記事を参考に、インストールするファイルは「utility」だけ選択を残し「Energy Management」は外しました。このドライバのインストールにより、デバイスマネージャから不明なデバイスが消えました。

その後は、Realtek の Audio、ならびに Card Reader ドライバをインストールし、あわせてタッチパッド用の Synaptics ドライバをインストールしました。

Synaptics ドライバは、Windows7用のドライバが公開されていましたので、それをインストールすることにしました。これにより、タッチパッドの右端を使ったスクロール機能なども復活します。

これらを全てインストールした時点で、ディスクの使用量は10Gbyteくらいです。

最後に、私は CTRL キーが「A」キーの左にあるキーボード配列を好むので、CAPS キーを CTRL キーとして使う為の設定を行いました。

いろいろな Tool がありますが、今回はWindows Server 2003 Resource Kitへ含まれている remapkey を使いました。実行には、管理者権限が必要であることに注意してください。最も簡単な方法は、remapkey.exe を Explorer 上で選択し、右クリックで表れるコンテキストメニューから、「管理者として実行」を選ぶ事だと思います。

上記インストールが済んだ素の状態のデスクトップはこんな感じです。



さて、暫く使った感想ですが、非力なマシンでも重いといった印象はなく、Windows XPを使用していた時と同等の感覚で使う事が出来ました。XPに比べ、各 Widget が多少修飾過多議未なので、画面が狭いかな、とも感じられますが、この点は個々にチューニングを行うことになるのでしょう。今後のアプリケーションでのOSサポート状況などを考慮すれば、今回の入れ替えは正解だな、と感じました。

Windows エクスペリインデックス値はこのようなスコアになっています。



また、CrystalDiskMark の結果は次の通りです。



IdeaPad へ Windows7 インストール考えている方は参考にしてみてください。

2009/04/29

IdeaPad S9e 用のリカバリ USB メモリを作る

IdeaPad S9e にはリカバリーディスクが付属していません。その代わりに、リカバリに必要なデータはハードディスクの別パーティションへインストールされており、それを使って簡単にリカバリが行えるようになっています。Lenovoでは、この機能をDisk to Disk と呼んでいます。

とはいえ、ディスクが物理的に壊れた場合にはリカバリできませんし、誤ってリカバリデータの格納されたパーティションを解放してしまわないとも限りません。こんなことを考えていると、物理メディアとしてのリカバリファイルが欲しくなります。

もっとも簡単な方法は Lenovo からリカバリーメディアを購入することです。「SHODO(衝動)」ブログさんによれば、価格は7350円とのこと。妥当な価格だとは思いますが、本体価格が安いだけに、多少割高感も感じてしまいます。

というわけで、このところ流行(?)の、USBメモリを使ってリカバリ環境を作ってみました。参考にしたのは「ideapad@ウィキ」です。基本的な手順は全てここに書かれています。まとめてくださった皆様に感謝です。

なお、完成したリカバリUSBメモリの使用容量は2.62GBでしたので、4G程度のUSBメモリで十分だと思います。私は、手元にあった、BUFFALOの8Gメモリを使いました。

作成手順は以下の通りです。なお、記載内容は無保証であり、作業は自己責任でお願いいたします。

1.  Windows 自動インストール キット (AIK) を入手する

マイクロソフトの配布ページからAIKを入手します。ISOイメージであり、容量が大きいので気長に待ちましょう。

2. AIKをインストールする

入手したファイルはインストールCDのISOイメージなので、daemon toolsなどを使ってmountする、またはCD-ROMへ焼くなどして、インストールします。

もし MSXML 6.0 をインストールしていない場合には、まずはMSXML からインストールしましょう(買ったばかりの S9e にはMSXML 6.0はインストールされていません)。MSXML のインストールは、
メニューから選択できます。

3. USB メモリ用イメージを準備する

USBメモリへ書き込むための Windows PE イメージを作成します。

基本手順は、「スタート」->「Microsoft Windows AIK」->「Documentation」から参照できる「Windows PE ユーザーズ ガイド」ヘルプファイルに書いてありますので、それを参照しながら進めるのが良いでしょう。

USBメモリ用イメージの作り方は、このヘルプファイルの「WindowsPE をカスタマイズする」->「Windows PE のチュートリアル」->「チュートリアル: 起動可能な Windows PE RAM ディスクを UFD に作成する」から手繰れます。

まずは「スタート」->「Microsoft Windows AIK」->「Windows PE Toolsコマンド プロンプト」でコマンドプロンプトを開きます。

次に以下のコマンド実行します。ここでは、イメージを c:\winpe_x86 ディレクトリへ作成しています。
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools> copye.cmd x86 c:\winpe_x86
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools> copy "c:\Program Files\Windows AIK\Tools\x86\imagex.exe" c:\winpe_x86\iso\
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools> xcopy "c:\Program Files\Windows AIK\Tools\x86\Servicing" c:\winpe_x86\iso\Servicing /s
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools> copy %windir%\system32\msxml6*.dll c:\winpe_x86\iso\Servicing
この後、C:\winpe_x86\ISO ディレクトリ内へ Wimscript.ini ファイルを作成し、以下の内容を書き込みます。
[ExclusionList]
ntfs.log
hiberfil.sys
pagefile.sys
"System Volume Information"
RECYCLER
Windows\CSC

[CompressionExclusionList]
*.mp3
*.zip
*.cab
\WINDOWS\inf\*.pnf

4. 英語キーボード配列に対応する(オプション)

私は S9e を英語キーボードへ交換していますので、英語キーボード配列を利用できるように設定しました。この設定をしないと Windows PE の元では \ が入力できず、なかなかに苦労することになります。勿論キーボードを交換していない人は、行う必要はありません。

この情報は、「な○の 屋」さんの「WinPE2.0 (Windows AIK)」を参考にさせていただきました。貴重な情報の公開に感謝します。

具体的な手順は以下の通りです。
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools> imagex /mountrw c:\winpe_x86\winpe.wim 1 c:\winpe_x86\mount
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools> peimg /lang=ja-JP /layerdriver=1 c:\winpe_x86\mount\Windows
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools> peimg /prep c:\winpe_x86\mount\Windows
入力を求められるので「yes」を入力します
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools> imagex /unmount c:\winpe_x86\mount /commit
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools> copy c:\winpe_x86\winpe.wim c:\winpe_x86\ISO\sources\boot.wim
ここでも上書きを確認されますので、「yes」を入力します


5. Windows PE の boot CD-ROMを作成する(オプション)

USB メモリをboot可能状態に設定します。

boot 可能化処理自体は diskpart コマンドで簡単に設定できますが、残念ながら、Windows XP の diskpart コマンドでは、USBメモリを操作することができず、Windows Vistaが必要になります。

幸い Windows PE 2.0はWindows Vistaをベースなので、先に準備したPEイメージを利用して USB メモリをboot可能状態に設定しましょう。

但し、このためには、まず Windows PEで boot しなければなりません。そのため、一旦先の PEイメージを CD-ROM へ焼き込みし、そのCD-ROMからbootしたうえで、diskpart コマンドを使ってUSBメモリの設定を行う、という、やや、本末転倒気味な作業が必要になります。もし、Windows VistaのインストールされたPCが利用可能なのであれば、それを使うのが簡単です。

先ほど作ったPEイメージからISOイメージを作り出すのは、「チュートリアル: 起動可能な Windows PE RAM ディスクをCD-ROMに作成する」に書いてある通り、簡単に行えます。
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\PETools> oscdimg -n -bc:\winpe_x86\etfsboot.com c:\winpe_x86\ISO c:\winpe_x86\winpe_x86.iso

ISOイメージが出来たら適当なツールを使って、CD-ROMへ焼き込みます。無事に焼けたら、そのCD-ROMから Boot しましょう。コマンドライン用の Window が開き、wpeinit 処理がしばらく続いた後、操作可能なコマンドプロンプトが表れます。

6. Boot可能な USB メモリーを作る

USB を Boot 可能な状態にします。手順は以下の通りです。
X:\windows\system32> diskpart
DISKPART> list disk
USBメモリを差します。
DISKPART> list disk
増えた Disk が USBメモリのディスク番号です(私はDisk 2でした)。このディスク番号を選択します。
DISKPART> select disk 2
ディスク 2 が選択されました。

DISKPART> clean
Diskpart はディスクを正常にクリーンな状態にしました。

DISKPART> list partition
このディスクには表示するパーティションがありません

DISKPART> create partition primary
DiskPart は指定したパーティションの作成に成功しました。

DISKPART> list partition
パーティション情報表示されるので、Type が「プライマリ」になっている
ことを確認しましょう。
DISKPART> select partition 1
パーティション 1 が選択されました

DISKPART> active
DiskPart は現在のパーティションをアクティブとしてマークしました

DISKPART> format fs=fat32
フォーマットにしばらく時間がかかります。
DISKPART> assign
DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に割り当てました

DISKPART> list volume
*の付いた Volume が現在のフォーカスの当たっているディスク、すなわちUSBメモリになります。Ltr に書かれている文字が USB に割り当てられたドライブレターです。私の環境ではH:でした。このドライブレターを覚えておきましょう。
DISKPART> exit
余談ですが、私は当初 MacOS X 上の VMWare Fusion 上へインストールした Windows7 の β版を VISTA の代用にし、diskpart コマンドを実行しましたが、Windows7がブルースクリーンで落ちてしまい、うまく行きませんでした。Windows7 RCに期待です。

7. Windows PE 環境 & リカバリデータをコピーする

USBメモリへ移動します。先ほど確認したドライブレターをもとに、ドライブを移動します。
X:\windows\system32>h:
H:\>
PEイメージデータをコピーします。
H:\> xcopy c:\winpe_x86 /E /F /H /V /K
最後に d:\ へ格納されているリカバリデータをコピーします。間違えると大変ですから十分に確認してから作業してください。
H:\> xcopy d:\ /E /F /H /V /K
以上でUSBメモリの作成手順は終了です。


8. リカバリUSBメモリを実行してみる

作成した USB メモリを試してみましょう。USBメモリを差し S9e を起動します。

Lenovo ロゴが表示されたら F12(Fnキー + F11)を押し、Boot Menuを呼び出します。USB HDDを選択し boot しましょう。

Lenovo ロゴと浮き輪の絵で構成された splash screen が表示されてから約1分ほどすると、Product Recovery Wizard が起動します。おつかれさまでした。

やや手間はかかりますが、作成手順そのものは簡単ですので、リカバリディスクに興味をお持ちの方は、ゴールデンウィーク中の余暇にでも挑戦してみては如何でしょうか?

2009/04/02

PCG-SRX3とIdeaPad S9eの HDBench 比較

VAIO PCG-SRX3 と IdeaPad S9e の HDBench を計測してみました。
ともにAC接続時です。

PCG-SRX3 ディスクとメモリが標準状態から変わっています。また電源管理には標準のPowerPanelを使い、「AC」に設定しました。が、SRX3はSpeedStepには対応していませんので意味はありません。
  • ディスク: HTS548080M9AT00
  • メモリ: 384M
結果は次の通りです。


IdeaPad S9eもディスクとメモリを変えています。電源管理には標準のEnergtManagerを使い、「Balance」を設定しました。
  • ディスク HTS545032B9A300
  • メモリ: 2G
結果は次の通りです。


Toalスコアの差は約2倍です。それ以上に体感速度差を感じるのですが、おそらくディスクの応答性能とメモリ容量ならびにアクセス速度が効いているのかな、と思いました。

意外にSRXが健闘しているな、というのが素直な感想です。

2009/03/31

IdeaPad S9e の6セルバッテリと3セルバッテリの持続時間を比較する

IdeaPad には6セルバッテリと3セルバッテリが存在します。

6セルバッテリは、プレスリリースによれば6.2時間稼働が可能です。一方、3セルバッテリは出っ張りがないなどデザイン的に美しく、勿論重量も軽いのが特徴です(なお写真などは、先日の投稿をご覧ください)。

さて、それぞれ実際に無線ネットワークなどを使った場合、どれくらい持つのでしょう。

というわけで、海人さんが作られたBBenchを使って計測してみました。

S9eには電源管理用ソフトウェアとして Energy Management が付属します。このソフトを使い、バッテリのモードを、利用する機会が最も多いと思われる「Low Power」モードに設定、設定値をdefault にしました。その上で、System の 「Stand by」と「Hibernate」を Never に、自動的に電源が切れないようにします。

BBenchの設定は「キーストローク出力あり」「Web巡回あり」です。

さて計測結果ですが、私の環境では、6セルで約4時間5分、3セルで約2時間10分という結果になりました。実運用には十分ですね。ACアダプタも軽いので、旅行先などに持ってゆくときには、3セル+アダプタ、という運用もいいのかもしれません。

ちなみに、VAIO SRX3 で、ほぼ同じ重量のバッテリを使って、同条件で計測した結果は約3時間15分。比較すると、1時間近く持つことになり、嬉しい限りです。

ぜひ、持ちのよい6セルバッテリと、装着感が美しく軽めの3セルバッテリ、それぞれ必要に応じて使い分けてみては如何でしょうか?

2009/03/29

Lenovo IdeaPad S9e 購入しました

既にいろいろなところで紹介されているように、ioPLAZAで Lenovo の IdeaPad S9e がお買い得価格で販売されています

店頭予想価格39,800円のところ、会員登録により、30,800円 + 10%のポイント還元で、S9e として今までに見たことのない値段です(2009年3月までの限定価格)。

制約上、NetBook は大きな差別化は期待しにくいのですが、それでも各社それぞれに細かな特徴を打ち出していて、スペックを比較するだけでもなかなか楽しめます。S9の場合、特徴はこんな感じでしょうか。
  • ExpressCard スロット搭載
  • タッチパッドのボタンがタッチパッド下にあり、かつ2個独立
  • 17mmピッチを確保した入力しやすいキーボード
  • 8.9inchディスプレイの搭載により、10inchディスプレイを搭載したS10eよりも、バッテリ持続力が改善され、重量も軽減
  • メモリ/ディスクの換装が容易
私は持ち運び用途にはVAIO PCG-SRX3を長年使ってきました。このマシンは完成度が高く愛着もあるのですが、一方で、液晶のバックライトが弱くなりはじめ、残念ながら常用に厳しさも感じていました。

そんな状況でこの値段付けを見てしまい、これはお買い得、と半ば衝動買いで購入してしまいました...。

というわけで、到着した運送用外箱。大きいですね。中身は半分くらいしか使っていません。


外箱はこんな感じです。

箱をあけると真ん中に可愛く本体が。

同梱物一式です。ACアダプタは小さくシンプル。ACケーブルも細くて持ち運びに便利そうです。ケーブルを巻き付けるベルトの付いてないのか少し残念。

ACケーブルは、全てACアダプタ本体へ埋没しないタイプ。

本体の電源を入れてみました。S9eは10.1inch液晶を採用しているS10eと筐体サイズが同じため、EeePC 701のように、ディスプレイのまわりにふちがあります。


SRX3との大きさを比較してみました。ほぼ同じくらいです。IdeaPad はバッテリの出っ張りが目立ちますね。

画面の比較。縦168ピクセルの差はさすがに大きく感じます。この点はSRXの圧勝です。

キーピッチはIdeaPadの方が広いです。ただ、Tab幅の小ささや、1の左横に半/全の無い点が、個人的に残念。

IdeaPadはバッテリの厚みで見た目が損していますが、本体はSRX3と比べて薄めです。

ちなみに、IdeaPadへ3セルバッテリを装着するとこんな感じになります。出っ張りも無く非常にスマートです。

IdeaPadとSRX3の重量を比較してみましょう。なお、はかりの精度はいい加減なので、参考程度で。
まずは本体。IdeaPadは1006g、SRXが935g。SRXの方が少し軽いんですね。


バッテリ比較。IdeaPad の6セルが324g、SRXのLバッテリが316gでほぼ同じくらいです。カタログスペック上は、液晶サイズの差もあり、IdeaPadの方が長めです。


IdeaPadの3セルは176g。デザイン性という点からも、バッテリの持続時間がそれほど必要ない場合には重宝しそうです。


ACアダプタ。IdeaPadが259gでSRXが345g。約80gほどIdeaPadの方が軽いです。これは嬉しい。


常用するにあたって、キーボード、ディスク、メモリを交換することにしました。さすがは元IBMと言うべきでしょうか、この機種はディスクやメモリの交換方法が丁寧な図解とともにマニュアルへ記載があります。また交換方法の動画も公開されています。どれも分かりやすく、安心して作業が進められました。

まずはキーボードです。私は英語配列の利用歴が長いため、デスクトップ、ノートを問わず、可能であれば英語配列のキーボードへ換装してしまいます。

IdeaPadと基本コンセプトの似ているNetBookに、MSIのWindシリーズがあり、個人的には優劣つけ難いのですが、英語キーボードの入手しやすさという点でIdeaPadに軍配があがります。一方、Wind は「1」キーの左隣に「全/半」キーのあるという点で魅力的です。

IdeaPadの英語キーボードは、キー配列、キー幅とも、概ね良好に感じました。やや右端のキー幅が細くなっています。


日本語キーボードと比較してみるとこんな感じです。日本語キーボードも右端のキーが細いのですが、英語キーボードに比べて更に細いですね。


換装後。良い感じです。


次にディスクを交換します。元々の160Gで全く不足していないのですが、今回は別のOSもインストールしたいと思いましたので、大きめのディスクへ交換することにしました。

新旧比較。左がもとのディスクで、WDの160Gでした。右が新しいもので、HITACHIの320Gです。


最後にメモリを交換します。IdeaPadは出荷時、オンボードに512M、増設スロットに512M装着されています。そこで増設スロットのメモリを2Gへ交換します。IdeaPadは最大1.5Gしかサポートしていないことになっていますが、実は増設スロットのメモリを2Gにすることで、最大2Gまで認識できるようです。

左がもとの512M。右が新しい2G。


ディスクもメモリも無事、正常に認識されました。よかった、よかった。


全体的な使用感ですが、PCG-SRX3を愛用してきた私にとっては、大変に快適で扱いやすいマシンに感じられました。

大きさや重量は従来同様でありながら、CPU/メモリの進化により、体感速度は大きく向上しました。
打鍵感もきになる点は無く快適です。購入前、少し気になっていた画面サイズと解像度も、モバイルという用途に於いてはそれほど気にならないことがわかりました。

強いて難点を挙げるのであれば、「全/半」キー(英語キーボードでは、「~」キー)が1キーの隣に無い点です。長年の癖で、無意識的に1キーの隣に~を求めてしまうので、その点には慣れが必要かな、と感じました。

まとめとしては、特にモバイル用途での利用を想定していながらも、打鍵性能を求める人にとって、大変に使いやすいマシンだと思います。このマシンが、ポイント分も考慮すれば、約27,000円という破格値で提供されているのは大変お買い得で、良い買いでした。