2008/11/28

Internet Week 2008

Internet Week 2008 が東京秋葉原で開催され、私も幾つかのプログラムへ参加してきました。


やはり今年最大の話題はIPv4アドレスの枯渇にどう対処して行くか、という点。枯渇日予測データを公開されているAPNIC の Geoff Huston さんも参加して、議論が行われました。

とは言え、この話題になると根っこの議論は10年前から変わらず、ビジネス側は「移行しなければならないのは分かってはいるけど、インセンティブがない(returnが期待できない)ので移行の予算を確保しにくい」という論で、一方技術者側は「今対策しておかなければ、大きなリスクを抱えることになるぞ」という提言。

どちらも言っていることは分かるのですが、なかなか折り合いが付かず、という所でしょうか。

IPv4アドレスは順調に(?)枯渇するモノの、恐らくCGN(NTTの宮川さん曰く、Large Scale NATへ名前が変わるそうです)などにより、IPv4アドレスの活用は長期に及び、その間、大層緩やかにIPv6が浸透して行くことになるのかな、と思います。その間にサービス側はIPv6への移行を、更にゆっくりと進めて行く感じになるのでしょうか。現在のWebサービスが、対応可能なブラウザへ制限を持たせているよう、
IPv6で接続すると「IPv6はサポートしていません、IPv4で繋いでください」と出るとか...。

ただ、Windows VistaはIPv6 Readyで、結構簡単にIPv6接続をしてしまうので、ISPのサービス提供手法によっては、エンドユーザが意識せずにIPv6で接続してしまう可能性もあります。こうなると、サー
ビス側のユーザサポートは大変ですよねぇ...。結局、各ISPはぎりぎりになるまで、IPv6での接続を先送りしそうな気もしました。

こうした議論を見ていると、どこかしら、NAT登場時のInternetの衝撃を見ているようなデジャブを感じてしまったりもしています (^^;

個人的には、HTTP関連セッションで登場した、若手開発者のパワーが大変頼もしく、1990年代初頭のPC UnixやInternetビジネス黎明期を懐かしく思い出しました。がんばれー。

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