2010/07/31

VAIO type G(VGN-G2) のディスクを SSD へ換装

勤務先から支給されている VAIO type G(VGN-G2)のディスクが壊れてしまいました。

chdsk を実行してみると不良セクタが存在しています。またセクタ破壊が進んで再読込が繰り返されているのか、動きも緩慢になってきています。直近でこのPCが必要になる用事があったため、修理へ出さずに自身で換装してみることにしました(なお、この記事は換装を推奨するものではありません。また分解した場合、保証対象外となりますので御注意ください)。

3代目のVAIO type G(VGN-G3シリーズ)からはディスクの交換が容易に行えるようになっているようですが、残念ながら2代目である私のモデルでは簡単に交換できる構造になっていません。初代VAIO type G同様、裏蓋からすべてのネジを取り除き、キーボードを外すことで、その下にあるディスクへアクセスすることが可能になります。

分解過程は、「ソニーが基本的に好き。」さんのブログ記事で非常に丁寧に紹介されており、大変参考になります。私はこのページを参考にさせて頂き、無事換装作業を終えることができました。感謝いたします。

換装したSSDはPhotoFastのGM18M64EZIFV4。Trim処理不要を前面に打ち出したモデルです。価格は64Gバイトで約28000円。重量はわずか約15gと大変軽量です。


もともと搭載されているディスクは東芝のMK8009GAH(80G)。仕様上の重量は59gですから、SSDへの換装は、動作速度向上に加えて軽量化にもつながります。一方容量が16G程減ることになりますが、現在の使用率が50%程度であったため、問題ないと判断しました。

VAIO type Gにはリカバリディスクが付属していません。HDD内にはリカバリデータが含まれていますので、同じディスクへの再インストールであればそれが使えるのですが、今回はディスク自体の換装ですから、この方法は使えません。付属のユーティリティを使い、自前でリカバリディスクを作成しました。

交換作業は、原則「ソニーが基本的に好き。」さんのブログ通りですが、2点程、異なる点がありました。

1) VGN-G2 ではシールド処理がより強固になっている

各種ネジやフラットケーブルが、透明なシールで強固に保護されています。ケーブルを取り外すには、このシールを剥がす必要があります。比較的強力に貼りつけられていますので、注意しながら剥がします。





2) ネジがひとつ少ない

私の使っているモデルは、光学ドライブが装着されているモデルであるためでしょう、「ソニーが基本的に好き。」さんのブログで「次に、上下のボディをとめてある3ヶ所のネジをはずしてやる」として紹介されているネジは、2箇所しかなく、一箇所は黄色いシールで保護されていました。


なお、今回の換装にあたっては、私はタッチパッドをケーブルを外しませんでした。これは「ソニーが基本的に好き。」さんのブログで「接続するのに苦労した」と書かれていたことを参考にさせて頂いたためです。そのため、やや強引にディスクを取り出しています。


ディスクと本体との接続もフラットケーブルです。ラッチを起こして抜き差しします。接続には表と裏を間違えないように注意しましょう。特に、最初からインストールされていたMK8009GAHには、1番ピンを示す記号がありませんでしたので、取り外す際に覚えておく必要があります。

換装が完了したら、先ほどとは逆の手順で戻していきます。ケーブル保護シールなどを、なるべくもとの状態へと復元させていきます。

最後に電源を投入し、BIOSメニューを起動してディスクを認識していることを確認すれば完了です。リカバリディスクを使ってOSを再インストールし、環境を復元します。

今回、元のディスクが壊れていたこともありベンチマークは取っていませんが、体感上、動作の軽快さが大きく向上しました。元々のディスクであるMK8009GAHは1.8inchということもありディスク回転数が4200rpm。システム構成上この点が大きなボトルネックになっていたのですが、この制約が取り払われたことで全体の使用感が向上したのだと考えられます。また、二次記憶装置から可動部分がなくなった為、乱雑に扱うこともあるモバイル機器としての安心感も高めてくれました。

昨今のモジュール化が進んだモバイルPCに比べて、やや難易度の高い換装ではありましたが、試してみた甲斐はあったと満足しています。


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