2011/12/28

宅内ルータをNVR500へ置き換えました

インターネット回線をフレッツ光ネクストへ変更する事に伴い、ルータを置き換えることにしました。

現在使用しているのはヤマハのRT57i。8年ほど前からの愛用品です。大変使い勝手の良い製品ですが、スループットは最大200Mbps、実効50Mbpsとなっており、昨今の製品に比べるとやや見劣りがします。また、フレッツ光ネクストの推奨であるWAN側端子GbEを満たしていません。

入れ替えたのは同じくヤマハのNVR500


ヤマハのルータは初代RT100iから愛用しており、安定性やコマンドライン経由で行える豊富な設定などが気に入っています。また、原則過去の設定ファイル(config)をそのまま利用できる互換性も魅力で、今回のような移行時には大変重宝します。

NVR500は全ポートギガビット対応であり、スループットも最大1Gbps、実効800Mbpsとフレッツ光ネクストで求められている技術仕様へ合致しています。RT57i同様、今後数年に渡り安心して利用できそうです。

パッケージは至ってシンプル。




以前のモデルでは製本されたコマンドマニュアル等が付属していましたが、今回は設置用の薄いマニュアルのみです。ヤマハのルータは頻繁に機能が追加され、更新されたマニュアルもオンライン上で公開されますので、印刷物が付属しないのは却ってありがたく感じます。


前面。シンプルで整然とした配置です。


今時珍しいISDN対応ルータであり、DSU用のスイッチ等があります。


背面にはISDN用のコネクタならびに9ピンのシリアルコンソールポート。どちらも最近の家庭用ルータでは目にすることのないインターフェイスです。


縦置き台に乗せRT57iとのサイズを比較。RT57iはケーブルを底面に差す独特な形状でしたが、NVR500はシンプルなスタイルになりました。


ルータの設定で最も困るのは、ルータ自体のIPアドレスを設定する方法です。ルータをDHCPサーバとして運用している場合には問題ないのですが、我が家は原則静的にアドレスを割り当てているため、やや面倒です。しかしNVR500はコンソールログイン用のシリアルポートを備えているため、簡単に設定が行えます。

残念ながら、私のMacはシリアルポートを備えていない為、USBシリアル変換ケーブルを利用しました。使用したのはELECOMのUC-SGTです。

MacOS XはUC-SGTのサポートOSへ含まれていませんが、使用しているチップはProlificのPL-2303であり、同社のサイトからドライバを入手できます。MacOS X 10.7(Lion)や64bit版kernelもサポートしており安心です。

但しこのドライバを利用するにはベンダID等を書き換えなけれなりません。書き換える内容に関しては「Tipset」さんの「MacでELECOM UC-SGTを使う」へ大変詳しくまとめられています(有難うございます)。

NVR500へ任意のIPアドレスを設定できれば、後は簡単に設定が行えます。RTシリーズはtftpを利用してconfigの取得や設定が可能です。そこでNVR500内の現在の設定をtftp経由で取り出し、RT57iで利用していた設定とマージして書き戻しました。その後は新機能用の設定などを行なって設置完了です。非常に簡単に完了しました。

さて、現在のBフレッツ回線でも、RT57iとNVR500の性能差を感じることが出来るのでしょうか? そこでRadish Network Speed Testingを使ってスループットを計測してみました。

結果はRT57iとNVR500どちらも平均53Mbps強。残念ながらルータ変更に伴う顕著な差は見られませんでした。50Mbps程度の伝送速度であれば、RT57iもまだまだ現役で頑張れそうです。

フレッツ光ネクストの実効速度が大変楽しみです。



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