Developers Summit2011へ参加しました。
Developers Summitは毎年この時期、翔泳社の主催で開催されるソフトウェア開発者のためのイベントで、2003年から続いています。現場で実際に開発に携わる方々を対象とした、若く活気のあるイベントであり、且つ、参加費が無料であることが大きな特徴です。
タイムテーブルが示す通り、多彩且つ興味深いセッションが同時並行で開催されるため、参加セッションの選択に頭を悩ませるのですが、今年は、主にモバイルに関するセッションと、Web系技術を用いた開発のセッションへ参加させて頂きました。
マルチデバイス、マルチプラットフォーム化の加速と、HTML5普及の流れが合致しているのでしょう、最近のソフトウェア開発に於けるトレンドは、JavaScriptを主体とするWeb技術を中心に回っているように感じています。
モバイル系のセッションでもその流れが感じられ、DeNAの
ngCoreや、AppceleratorのTitanium Mobileなど、「JavaScriptを用いて簡単にアプリケーションを記述可能です。しかもマルチプラットフォームで稼動します」というアプローチが紹介されていました(「17-A-6:Smartphone X-Platform 開発/藤和弘氏、上条晃宏氏、増井雄一郎氏」)。
もちろん、ネイティブアプリケーションがなくなるわけではなく、「両者の利点を活かして、JavaScriptとネイティブ言語とのハイブリッドで開発が進むのでは無いだろうか」「そもそもアプリケーションそのものとして、HTML5で書かれたアプリケーションと、ネイティブアプリケーションの2種類が当面は併存するのではないだろうか」との意見も紹介されました(「18-A-3:スマートフォン向けソーシャルアプリケーション開発の現在/伊藤直也氏」「18-A-4:ウェブアプリケーション関連技術5年間の変遷とこれからのはなし/藤本真樹氏」)。
各発表者が勤務先企業を代弁しているわけではありませんが、それでもDeNAとGREEとのアプローチの方向性を共に感じることができ、興味深かったです。
その他、よりHTMLを中心とした開発として、クラウド時代のソフトウェア開発に関する説明がGoogleの及川氏から(「18-B-5:クラウド時代のソフトウェア開発/及川卓也氏」)、また、Chrome OSとChrome WebStoreに関するセッションが、同じくGoogleの北村氏、及川氏からなされました(「18-B-6:Chrome、Chrome OSとChrome Web Store/北村英志氏、及川卓也氏」)。
「クラウド時代のソフトウェア開発」では大規模ソフトウェアの開発プロセス事例として、及川氏がご自身のWindows2000での開発経験に基づく説明をなされていましたが、まさに2000年のUSENIXで紹介されたWindows2000の開発プロセス「From NT OS/2 to Windows 2000 and Beyond — A Software-Engineering Odyssey」に基づくものであり、大規模開発に於けるプロセス推進の困難さ等、リアルに感じることができました。
Developers Summitはソフトウェア開発の方向性を肌で感じるための場を提供してくれる、また、若い開発者のエネルギーを感じされる、素敵なイベントだと感じています。
来年度以降の開催も切に期待しつつ、また参加できることを楽しみにしています。
Developers Summitは毎年この時期、翔泳社の主催で開催されるソフトウェア開発者のためのイベントで、2003年から続いています。現場で実際に開発に携わる方々を対象とした、若く活気のあるイベントであり、且つ、参加費が無料であることが大きな特徴です。
タイムテーブルが示す通り、多彩且つ興味深いセッションが同時並行で開催されるため、参加セッションの選択に頭を悩ませるのですが、今年は、主にモバイルに関するセッションと、Web系技術を用いた開発のセッションへ参加させて頂きました。
マルチデバイス、マルチプラットフォーム化の加速と、HTML5普及の流れが合致しているのでしょう、最近のソフトウェア開発に於けるトレンドは、JavaScriptを主体とするWeb技術を中心に回っているように感じています。
モバイル系のセッションでもその流れが感じられ、DeNAの
ngCoreや、AppceleratorのTitanium Mobileなど、「JavaScriptを用いて簡単にアプリケーションを記述可能です。しかもマルチプラットフォームで稼動します」というアプローチが紹介されていました(「17-A-6:Smartphone X-Platform 開発/藤和弘氏、上条晃宏氏、増井雄一郎氏」)。
もちろん、ネイティブアプリケーションがなくなるわけではなく、「両者の利点を活かして、JavaScriptとネイティブ言語とのハイブリッドで開発が進むのでは無いだろうか」「そもそもアプリケーションそのものとして、HTML5で書かれたアプリケーションと、ネイティブアプリケーションの2種類が当面は併存するのではないだろうか」との意見も紹介されました(「18-A-3:スマートフォン向けソーシャルアプリケーション開発の現在/伊藤直也氏」「18-A-4:ウェブアプリケーション関連技術5年間の変遷とこれからのはなし/藤本真樹氏」)。
各発表者が勤務先企業を代弁しているわけではありませんが、それでもDeNAとGREEとのアプローチの方向性を共に感じることができ、興味深かったです。
その他、よりHTMLを中心とした開発として、クラウド時代のソフトウェア開発に関する説明がGoogleの及川氏から(「18-B-5:クラウド時代のソフトウェア開発/及川卓也氏」)、また、Chrome OSとChrome WebStoreに関するセッションが、同じくGoogleの北村氏、及川氏からなされました(「18-B-6:Chrome、Chrome OSとChrome Web Store/北村英志氏、及川卓也氏」)。
「クラウド時代のソフトウェア開発」では大規模ソフトウェアの開発プロセス事例として、及川氏がご自身のWindows2000での開発経験に基づく説明をなされていましたが、まさに2000年のUSENIXで紹介されたWindows2000の開発プロセス「From NT OS/2 to Windows 2000 and Beyond — A Software-Engineering Odyssey」に基づくものであり、大規模開発に於けるプロセス推進の困難さ等、リアルに感じることができました。
Developers Summitはソフトウェア開発の方向性を肌で感じるための場を提供してくれる、また、若い開発者のエネルギーを感じされる、素敵なイベントだと感じています。
来年度以降の開催も切に期待しつつ、また参加できることを楽しみにしています。
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