2010/02/24

アバター3D、IMAX 3DとXpanDでの視聴比較

先日109シネマズで「アバター3D」を視聴する機会を得ました。いわゆる IMAX 3D方式です。

「アバター3D」自体は、以前TOHOシネマズでも視聴したのですが、こちらは XpanD 方式での上映でした。

「It's a ...」さんの「『アバター』3D全方式完全制覇レビュー [日記]」で、大変詳しくレビューされていますように、アバター3Dに関しては、総合的にIMAX 3D方式での視聴環境が一番素晴らしく、XpanD方式での視聴は今一歩、との評価になっています。結果的に両極端とも言える視聴環境を体験することができましたので、遅ればせながら、感想をまとめてみました。

なお両方式とも吹き替え版の視聴であり、幸いな事にIMAX 3D、XpanD両方式とも、映画館の中央で視聴することができました。これらは3D視聴に有利な条件ですが、一方で私は常時メガネを着用している為、何れの方式でもメガネ二重がけでの視聴となってしまい、この点は不利な条件での視聴でした。

  • IMAX 3Dは、輝度の高さをはっきりと感じました。XpanD方式で見たときには「この暗さも作品としての計算されているのだろうか」と考えていたのですが、間違いでした。ただし、XpanDでも、しばらく見ているうちに暗さへ慣れてしまいますので、暗くて見えない、ということはありません。
  • 3Dとしての立体感は、それほど大きな差を感じませんでした。これは、メガネ二重がけでの視聴体験であり、また、私の乱視が激しいからかもしれません。
  • IMAX 3Dでは細かなモノまでくっきりと視聴出来ました。これは輝度の差が大きく影響しているのかもしれません。小さな浮遊物なども認識することができ、3Dの立体感を楽しめました。
  • IMAX 3Dのメガネは、XpanDのメガネよりも軽く、かけやすいものでした。XpanDでの視聴では、たまにメガネがずり落ちて来たのですが、IMAX 3Dでは、そのようなことはありませんでした。とはいえ、どちらのメガネもRealD 3D方式のメガネよりも重いです。
  • メガネ二重がけのせいか、Na'vi語発声時等に表示される字幕は、どちらも同様に見にくく感じました。アバターの字幕は、画面端に表示されたり、やや中央寄りに表示されたりと、表示位置が変化するのですが、特にIMAX 3D版で画面端に表示された場合、私には二重に見えてしまい、うまく読めませんでした。この点で吹き替え版を選択したのは正解でした。
  • 実は、立体感の差よりも、音質の迫力の方が大きく心に残りました。TOHOシネマズでの視聴も全く悪くなかったのですが、109シネマズでは、重低音の振動が映画全体を盛り上げてくれました。

総じて、IMAX 3D での視聴は大変満足の行くものでした。一方で、映画全編を通して立体感を抑えている為でしょう、立体感の感覚が乏しいと言われるXpanD方式での視聴を思い出しても、IMAX 3Dでの体験に比べ、映画の良さが著しく損なわれている、という印象はありませんでした。また、IMAX 3D環境は視聴可能映画館が少く、また、そのためにチケットの確保が難しい点も残念です。

今回、両者を見比べた印象では、「アバターをどうしても見たいと思っているのだけど、IMAX 3Dのチケットが確保出来ないので行かないで我慢している」という方は、他の方式を採用している映画館で見てみる事を検討しても良いのでは、と思います。

さて、IMAX 3D方式で視聴可能な、109シネマズですが、チケットをWebサイトで購入することが可能です。例えば、109シネマズ川崎では、「3日前0時から購入可能」と書かれています。

ただ、このWebサイトは、皆が一斉に接続に行くのか、0時になるとページの応答速度が極端に遅くなり、トップページすらなかなか表示されません。一方、そのような状況でもトップページにある「チケットを購入する」からリンクの張られているオンラインチケット購入用のページは、普通に表示されることもあります(同様に重い時もあります)。万が一に備えて、この購入用ページへのリンクをBookmark等へ登録しておくと、予約が楽になるかもしれません。

また、購入手続きを開始してから購入を最終確定させるまでの手続きすべてを10分以内に終わらせる必要のあることにも注意が必要です。最終確定前に10分間が過ぎると「エラーが発生しました。10分間操作されなかったため、接続が切断されました。お手数ですがもう一度はじめから操作してください。」と表示され、手続きが無効になってしまいます。エラーメッセージ内容とは異なり、たとえ直前の操作が1分前であろうとも、トータル処理がで10分を超えるとこのエラーになってしまいますので、応答レスポンスの悪い混雑時の予約処理は、手早く進める必要があります。

今年は、日本メーカ、海外メーカを問わず、3D Stereo対応のテレビを一斉に発売するる予定となっています。この機会に3D映画として大ヒットとなったアバターを見にゆくのも、3D視聴体験を事前に体感する、という点では良いかと思います。

1 件のコメント:

  1. すばらしいレビューですね。
    たいへん参考になりました。
    ありがとうございます。

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