2012/01/07

パケットキャプチャに便利な「アライドテレシス CentreCOM GS905LF」

プロトコルの解析やトラブルシューティングの為にネットワークパケットを調査したいことがしばしばあります。

自身のホストが関与する通信であれば、tcpdumpなどを用いて簡単にキャプチャ出来るのですが、他クライアントサーバ間での通信ではその手は使えません。

最近のネットワークスイッチはポート間で通信を制御する為、普通には他ポート間の通信を確認することが出来ません。手持ちのdumb hubは100Mbpsまでしか対応しておらず、最近のネットワーク環境ではパケットを取りこぼしてしまいます。ポートミラー機能を備えたGbEスイッチは高価で、宅内で使うには手が出ません。

そんな折、アライドテレシスの「CentreCOM GS905LF」を発見しました。


5ポートの小さなネットワークスイッチで、全ポートGbE対応。最大の特徴は「あるポートに流入したパケットを全ポートへ流す」フラッディングモードを備えていることです。まさにdumb hubモードで、この機能を使えば簡単に他ポートを流れる通信を確認できます。勿論フラッディングモードを停止すれば通常のスイッチとして利用できます。しかも実売価格は1万円強と、一般的なスイッチと変わらず、大変お手頃です。

シンプルで小さな外箱。左上はサイズ比較用のiPod Touch(4G)です。


 本体もシンプル。


このディップスイッチでフラッディングモードの有効/無効を制御します。


電源は内蔵タイプ。ケーブルは本体からも着脱可能で、端子は共に3ピンです。



アライドテレシスのスイッチ一覧ページで調べると、GbE対応でポートミラーリングできる安価なモデルには、CenterCOM GS908S-TPがあります。こちらはGS905LFよりも定価ベースで1万円ほど高価ですが、8ポートを備え、WebベースのUIを備えているなど、機能も豊富なようです。

パケット解析やネットワーク管理などを行なっている方は、手元に1台用意しておくと、いざというときに役に立つのでは、と思いました。



0 件のコメント:

コメントを投稿