2009/08/31

MacOS X 10.6 を ReadyNAS の TimeMachine を使ってインストール

MacOS X 10.6 Snow Leopard が発売になりました。

常用しているマシンの OS ですから、各種動作確認情報が出そろうまで導入する気がなかったのですが、正式発売日が発売日1週間ほど前に急に発表となり、プチお祭り状態に乗る形で、結局購入してしまいました。

パッケージがかわいいです。


最近 OS の調子にいまいちなところが出てきていたこともあり、クリーンインストールを敢行してみることに。

ただし、バックアップ情報として、普通の Time Machine 媒体へ格納されたデータではなく、ReadyNAS NV+ へ格納し続けているデータを使うところが、普通と違います。

いつもの注意事項ですが、御自身の貴重なデータを失う可能性がありますので、以下は自己責任でお願いします。

インストール対象マシンは昨年6月に購入したiMac 8.1(iMac Early 2008)。

Webを調べてみると、Leopard までとは異なり、Snow Leopard でクリーンインストールをするには、事前にボリュームを消去する必要があるようです。

さっそく Disk Utility を起動し、ボリュームの消去を行おうとしたのですが、なぜかディスクを選択できません。なぜ、と戸惑いましたが、当然稼働中の Volume を消去することは出来ませんから、消去は Install メディアを起動してから行うのでした...。

というわけで Install メディアを挿入し 一旦 Shutdown。電源を落としてから c キーを押しながら電源投入し、メディアから起動させます。Apple マークの出てくるのタイミングがいつもよりも遅ければ正しく起動できてるはずです。起動にはそれなりの時間がかかります。

まずは言語選択(私は English を選択しました)。

Mac OS X Install の画面が表示されたら、Menubar の Utilities から Disk Utility を選択します。

左側のペインからインストール対象のディスクを選択し、Erase タブを選択。ファイルシステムのフォーマットが希望通りになっていることを確認し、Erase...ボタンを押します。私は、フォーマットに「MacOS Extended(Case-sensitive, Journaled)」を選択し、Erase を実行しました。完了したら Disk Utility を閉じます。

その後は、Continue 押下で、普通にインストールを継続。画面には30分程度、と表示され、いつものように動作中は数値が増減するものの、正しく30分で終わりました。早いですね。

自動 Reboot が終わると、Migration Tool が立ち上がり、そこで「Time Machine からデータを復元する」が選択できるようになります。

しかし、私のようにReadyNAS Communityの情報に基づいて、user defaults 値を変更することでReadyNAS を Time Machine 機器に使っている場合、この時点では ReadyNAS を Time Machine 機器として選択することはできません。ここでは Migration せず、新規ユーザを作成することで進めます。

この際、Time Machine から全情報をそのまま Migration しようと考えている場合には、移行元のデータとは異なるダミーアカウントを作成し、インストール作業を進めることをお薦めします。これにより、後の Migration 処理が簡単に行えるようになります。

さて、全てのインストール作業が完了し無事 login が完了したら、Finder で Applications/Utilities へ移動し Terminal.app を起動し、User defaults を設定します。
% defaults write com.apple.systempreferences TMShowUnsupportedNetworkVolumes 1
この時点で System Preferences を起動している場合にはいったん Quit しておきます。また、念のため、ReadyNAS の Time Machine volume を Finder で選択し、適切に mount できることを確認しておきましょう。

また、Time Machine を起動し、volume が正しく認識されていることも確認しておきます。Select Backup Disk で ReadyNAS volume を選択できれば大丈夫です。Migration には時間がかかりますから、ディスクアクセスを軽減する為にも、移行が終わるまで Time Machine 自体は Off にしておくのがお薦めです。

Applicaions/Utilities の中にある Migration Assist を起動します。「From a Time Machine backup or other disk」を選択しましょう。Install時とは異なり、今度は ReadyNAS 上の Volume が選択できる筈です。

「Select Items to Migrate」で移行したいデータを選択しましょう。私は、全てのデータを移行することにし、全ての項目にチェックマークを入れたままにしました。

ここで各項目の容量がチェックされることになりますが、私は「Calculating」状態のまま、全く応答が戻ってこない、という状況を何度か経験しました。最終的には Mac と、ReadyNAS の両者を reboot することで、この状況はなくなりましたが、本質的な原因は不明です。

Calculating が済むと、Continue が押せるようになりますので、クリック。ReadyNAS と Mac は有線ネットワークで接続されているとはいえ、非常に時間がかかります。気長に待ちましょう。

移行が終わったら、logout して、移行したアカウントで login。ほぼすべての設定が復活している筈です。お疲れさまでした。

今回、移行を通じて改めて Time Machine の偉大さを知りました。大変使いやすく、また便利な機能です。

さて、Snow Leopard に移行した感想ですが、多くの方がコメントされているように 64bit Kernel では、非常に動作がキビキビしています。

常用しているソフトウェアでは、VMware Fusion だけが、64bit Kernel では実行できず 32bit Kernel で起動する必要がります。VMWare を常用している身としては、少し残念です。また、私はマウスにMicrosoft Laser Mouse 6000を常用しているのですが、たまにサイドボタンが認識されなくなることがあります。これは Snow Leopard 対応ドライバ待ちなのかもしれません。それ以外には、特に問題を感じる場面はありませんでした。

OSの入れ替えは、お薦めしにくいものではありますが、64bit モードを常用できる環境にいる方は、購入しやすい価格であることもあり、試してみる価値はあるかと思います。

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