MacBook Airの新調に併せAirMac Extremeも購入し、802.11ac環境を整えることができたので、従来の802.11nとの速度を比較してみることにしました。
AirMac Extremeは非常に縦長の外装。同時に発売されたTime Capsuleと同一の形状です。
端子類を覆うようにシールが貼られている点はAppleTVでの対応と同様。
国産アクセスポイントなどと異なり、内容物もシンプルな構成で、マニュアル類はほとんど含まれていません。設定を専用のアプリで行うことが前提になっている為でしょう。
まずは、MacBook Air 2013を従来から利用しているアクセスポイントであるNEC AtermWR9500Nへ接続し、速度を計測してみました。
接続には5GHz帯域を使用します。アクセスポイント自体はチャンネルボンディング/3ストリーム対応の為、理論値450Mbpsですが、MacBook Air側が2ストリームまでの対応であるため、理論値は300Mbpsとなります。
設置環境は従来までの計測同様、木造2階建ての1Fと2Fで行いました。但し今回は、計測プログラムへnuttcpを使っています。
26.6250 MB / 1.00 sec = 223.1951 Mbps
27.3750 MB / 1.00 sec = 229.6127 Mbps
27.0625 MB / 1.00 sec = 227.2098 Mbps
27.5000 MB / 1.00 sec = 230.5712 Mbps
27.2500 MB / 1.00 sec = 228.6858 Mbps
27.5625 MB / 1.00 sec = 231.2739 Mbps
21.5625 MB / 1.00 sec = 180.8837 Mbps
26.6875 MB / 1.00 sec = 223.6922 Mbps
26.7500 MB / 1.00 sec = 224.5920 Mbps
27.7500 MB / 1.00 sec = 232.7531 Mbps
266.6250 MB / 10.02 sec = 223.3137 Mbps 7 %TX 2 %RX 0 host-retrans 2.14 msRTT
結果は223.3137 Mbps。非常に優秀な成績です。
今度は、アクセスポイントをAirMac Extremeへ切り替えて計測しました。
こちらもアクセスポイントは3ストリーム対応ですが、MacBook Airの制限で理論値866.7Mbpsとなります。接続帯域は、同じく5GHz、設置環境も同様です。
62.0000 MB / 1.00 sec = 519.7294 Mbps
66.3125 MB / 1.00 sec = 556.4387 Mbps
65.8125 MB / 1.00 sec = 551.9108 Mbps
67.0625 MB / 1.00 sec = 562.8503 Mbps
66.4375 MB / 1.00 sec = 557.2151 Mbps
65.9375 MB / 1.00 sec = 553.4338 Mbps
66.5625 MB / 1.00 sec = 558.3874 Mbps
66.9375 MB / 1.00 sec = 561.3261 Mbps
66.1875 MB / 1.00 sec = 555.2543 Mbps
66.4375 MB / 1.00 sec = 557.5490 Mbps
660.3750 MB / 10.01 sec = 553.4260 Mbps 15 %TX 9 %RX 0 host-retrans 2.70 msRTT
結果は553.4260 Mbps。802.11n接続時の2.5倍近い速度が計測できました。
一般的に家庭で利用される有線接続がGbEであることを考えれば、その実効速度へ迫る転送速度です。3ストリーム対応クライアントと共に使えば、有線環境を超える速度が得られるかもしれません。もはや「無線は有線よりも遥かに遅い」という固定観念は通じなくなってきています。
802.11acは、まだドラフト段階の仕様ではありますが、対応クライアントをお持ちの方は、アクセスポイントの新調を行えば十分投資に見合う快適な接続環境を構築できる可能性が高いでしょう。
快適な通信速度を求める方へ、非常にお薦めのネットワーク環境です。
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