CEATEC JAPAN 2009を見学へ行ってきました。今年で10周年だそうです。
さて、今年のCEATEC、目玉ブースは何処でしょう? こぞって3Dテレビを展示している大手メーカ? いえいえ、違います。
今年は、Life Contents Frontierコーナーへ出展しているヤマハへ注目です(会場コマ番号は3A61)。
ヤマハの展示では、産総研の開発したロボット、「HRP-4C」が、MIDI制御されたピアノ「disklavier」の生音演奏にあわせ、表情豊かに、また、リップシンクも見事に、VOCALOID技術を用いて歌いあげる姿を見る事ができます。
しかも歌う楽曲は、指定された楽曲群の中から、その場にいるユーザが「セカイカメラ」で投稿することにより決定されるのです。なんというバーチャルとリアルの融合...。
更に素晴らしいおまけ(?)として、このロボット、音声データ提供ソフトキャラのコスプレまでしちゃっているのです!
こんな展示、日本のCE展でなければ、なかなか見る事はできないのでしょうか?
今回私が見た展示では Megpoid の音声データを用いていましたので GUMI の衣装を着ていましたが、IT mediaによれば日によって、初音ミクと交互に出てくるようですが、ミクの動画を見る限りは GUMI の方が多少は自然に見える気がしないでも...。
今回、ヤマハ全体の出展テーマは「PLAY iT」で「少し先の世界での音楽の楽しみ方をご提案」が趣旨です。VOCALOIDの展示は、この中の「ソウゾウを超える」というテーマで扱われていました。「無機質な機械のはずなのに、奏でる音には感動があります」との説明通り、デジタルとアナログがぶつかり合うのではなく、相互に溶け合う世界です。
ヤマハの展示は他のテーマも面白く、例えば「空間を超える」というコーナーでは、YouTubeの動画再生に同期して、手元の生ピアノが自動演奏されたり、「演奏の枠を超える」コーナーでは iPhone アプリである「Finger Piano Share」を用いて、生ピアノ演奏と同期したり。また、その演奏を「セカイカメラ」で記録して「Finger Piano Share」連携させてみたりもします。
更に隣のステージでは、TENORI-ONの生演奏も行われていました。はじめて生演奏を見たのですが、ネット上の動画で見るよりも、光と音のコラボレーションをより新鮮に感じられ、新しい楽器の概念をより強く感じられます。
このような展示を「最先端IT・エレクトロニクス総合展」と銘打った、ある意味「おぢさん」方をターゲットにしたCEATECで行うという英断をし、それを実現したヤマハならびに関連会社・団体の方々へ心からの賞賛をお送りしたいと思います。
ちなみに CEATEC 全体としては、最近の景気動向に加え台風の影響もあるのでしょうか、例年よりも人の出がだいぶ少なめに感じました。展示をゆっくり見るには良い環境なのでは、と思います。
ぜひ、CEATEC JAPAN 2009へ足を運び、ヤマハブースで素敵な未来のひとときを!
0 件のコメント:
コメントを投稿