運用方法は、手元のFreeBSD内の/var/mailにあるメイルを、直接Mewがアクセスして読み込む、という至ってシンプルなもの。もともとは、自宅サーバがSMTPを直接受けつけていた為、一番理にかなった運用でした。
ただ、2年ほど前に、自ドメインの運用を Google Appsへ移してからは、Google Apps のメイルサーバ(実体はGMail)から fetchmail を使って POP 経由でメイルを取得し、FreeBSD の /var/mail へ叩きこんだ上で、Mew により読み取る、という、結構間抜けな運用になってしまっていました(普通なら、直接 Mew で GMail へ pop する筈)。IMAPへ移行するのが良いのだろうな、と思いながらも、困っていないので、腰が上がらず...。
ただ、先日のMacOS X導入を気に、折角なので Mail.app や MacOS X 上の Emacs+Mew でも同じようにメイルを読めるようにしたいな、と思い、IMAPへ環境への移行を決行。
有り難いことに、GMail + Mewの設定方法は、色々な方が公開してくださっています。その中から、私は特に「KDE on Vine Linux」さんの「Gmail(IMAP) with Mew」を参考にさせていただきました。
Mewの設定自体は簡単で、こちらのサイトで紹介してくださっている通り、
とするだけです。GMail 自身もクライアントとして使うこと、また GMail の容量は、まだ5%も使っていないことなどから、メイルは削除しないようにしています。(setq mew-proto "%")
(setq mew-imap-server "imap.gmail.com")
(setq mew-imap-ssl t)
(setq mew-imap-ssl-port "993")
(setq mew-imap-auth t)
(setq mew-imap-user "foo@example.com")
(setq mew-imap-delete nil)
メイル送信をGMailのSMTP経由にしたところ、転送に時間がかかるようでしたので、この点は、従来通り手元のFreeBSD上で上がっているMTAを経由させることにしました。結果、smtpの設定は特に変更していません。
一点注意することは、GMailとのSSLコネクションの為に証明書を適切に設定しなければならない、ということです。このサイトでも紹介してくださっている通り、[mew-dist 27313]を参考に設定すると良いでしょう。
また、GMail側のTrashを有効に活用するために、GMailを英語モードにした上で、次の設定を行いました。
英語モードにしている理由は、フォルダ移動の度に日本語入力を起動しなければならないのが面倒だったため。(setq mew-imap-trash-folder "%[Gmail]/Trash")
加えて、今までは /var/mail を見れば良かった関係で Emacs 本体の biff 機能を使っていましたが、今回から Mew の biff を使うようにしました。これに関しては、「sanae の日記」さんが大変参考になりました。
というわけで、上記設定を行った結果、Mew でも、Mail.appでも自由にメイルを読んで refile できるようになりました。勿論、外出先からでも Webメイルとしての GMail は普通に機能しますし、どのクライアントで未読処理やrefileを行っても、他クライアントでそのまま活用できます。この為、家に戻ってから、未読整理 & refile処理に追われることもなくなり、お陰で大変便利になりました。(setq mew-biff-function 'mew-biff-bark)
(setq mew-use-biff t)
(setq mew-use-biff-bell t)
(setq visible-bell t)
;; biff の結果をタイトルバーに表示
(setq frame-title-format
'((multiple-frames "")
mew-biff-string ; メール数
" %b " (buffer-file-name "[%f]") ; バッファ名(ファイル名)
))
(setq icon-title-format 'frame-title-format)
色々な設定を公開してくださっている皆様、どうも有り難うございました。
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