MacOS X 向けパッケージ管理ツールの一つに「Homebrew」があります。
パッケージの生成に関する記述(HomebrewではFormulaと呼んでいます)が ruby スクリプトであることや、システム全体が軽量であることなどが特徴です。気軽に利用出来ることから、私は愛用しています。
Homebrew が提供しているEmacs のパッケージへは、Lion対応や、IME有効時のShift key押下に関する問題を解決するパッチ等が含まれていますが、残念ながらMacEmacs JP で開発されている「IMEパッチ」は含まれていません。
そこでIMEパッチを適用出来るよう、EmacsのFormulaを変更してみました。
「brew install」コマンド実行時に「--ime」オプションを適用してください。
% brew install -vd emacs --cocoa --ime
なお、このFormulaでは、先日「Cocoa Emacs 23のIME patchでPreferred Languagesを参照させる」にて公開した「System PreferencesのLanguageを参照する」パッチも適用されますので、IMEを有効化するには、システム全体、またはEmacs向け言語環境が日本語に設定されている必要があります。詳細は、前回の記事をご参照ください。
自分で Formula を書こうとしていたのですが、上手くパッチが当たらず、困ってたところ n-miyo さんの Formula を発見しました。ありがとうございます。
返信削除さっそくインストールしてみたのですが、気になる点を見つけたので、ご報告します。
1. inline patch のリンク先がエラーしているため、ビルドが中断します (URL を http://sourceforge.jp/frs/redir.php?m=iij&f=%2Fmacemacsjp%2F47986%2Finline_patch-23.2-beta3.tar.gz に置き換えてインストールしました) 。
2. おそらく公式 (mxcl) Formula の問題か私の環境 (Lion 10.7.2, XCode 4.2.1) のせいだと思うのですが、 args で指定している infodir に info がインストールされないようです。
junkw さん、コメント有難うございます。また、一度目に頂いた投稿がSPAMと誤判定されてしまったようで、ご迷惑おかけしました。
返信削除ご指摘頂いたURLの件など、確認してみます。
私の環境では、残念ながらinline patch適用後のEmacsがやや不安定で、非アクティブウィンドウへ変換中文字列が流れてしまうなどの問題が発生しています。綺麗に対処できるパッチが作れればよいのですが。
どうも有難うございました。