起動したままにしていたiMacがハングアップしていたため、強制再起動を行ったところ、クエスチョンマークの書かれたフォルダアイコンが画面中央へ表示され、ブート出来なくなってしまいました。CD-ROMから起動し、ディスクユーティリティで確認したところ、該当ディスクは認識できたもののディスクサイズは0byteです。
ここのところ、処理中を示すレインボーカーソルの表示頻度が増え、しばしばハングアップも発生した為、ディスク障害を疑っていたのですが、S.M.A.R.T値に問題がなく、systemのログ上も異常が見られなかったことから安心してしまっていました。
Appleのサポートへ連絡し修理費用を尋ねたところ「49,350円」とのこと。値段に関する苦情が多いのか、こちらから何も言う前に「高いとお考えでしょうか、修理以外にも各種メインテナンスも行うため、この値段になります」との説明がありました。
とはいえ、500Gbyteのディスク交換でこの値段は、なかなか踏ん切りがつきません。そこで自分でディスクを交換することにしました。
参考にさせて頂いたサイトはishwt::trackingさんの「iMac (Early 2008) = iMac 8,1 の HDD 換装手順」と、sacnohaさんの「iMac 24インチ(Early 2008)を分解してHDDを交換してみた」です。
ishwt::trackingさんのサイトは、複数の分解写真を伴った詳細な手順解説で、大変に参考になりました。またsacnohaさんのサイトでは、24inchの分解に関する解説が書かれており、参考になりました。
今回の分解修理で私が使用した備品は、以下の通りです。
- レック株式会社の「タオル掛け(レバー式吸盤)40」(BB-157)。iMac表面のガラス板を持ち上げる為に利用します。近所の店で、目分量で買ってきたのですが、24inch iMacへぴったりのサイズでした。
- エレコム株式会社の「クリーニングブラシ」(KBR-005WH)。ガラス板を閉じる際、ガラス板やLCDの埃を払い取るために使用しました。近くの量販店で割引セールになっていたものを購入しましたが、吸着力が良く、扱いやすかったです。
- サンワサプライ株式会社の「スライド収納ドライバー」ならびに、ミツトモ製作所の「マイクロヘックスローブレンチ」(StrongTool/No.12944)。iMacの分解には、T6/T8ドライバが必須です。フロントパネル等のネジを取り外すには大型のドライバが適しています。一方、ハードディスクを取り除く際には、レンチ型が必須です。後者の「マイクロヘックスローブレンチ」は、ダイドーコーポレーションの「PROMATE 精密ヘクスローブレンチ8p SHL-8」と同じ製品だと思われます。
- ニチバン株式会社の「両面テーブ/強力タイプ」(NW-K15SF)。ハードディスクへ温度センサを貼りつける際に使用しました。
但しsacnohaさんのサイトでも書かれているように、24inch特有の差もあります。特にそれらの差分を中心に、注意すべき点についてまとめます。
なお自前でディスク交換を行った場合、各種保証が受けられなくなりますのでご注意ください。また記載内容は無保証です。
最初の手順である、液晶保護用ガラスパネル(ガラスというよりもアクリル)の取り外しは、今回購入したタオル掛けを利用したところ、簡単に外すことができました。単一の吸盤を使うよりも、吸盤が2つ付いているタオル掛けのようなタイプの方が、持ち上げやすいかも知れません。
フロントパネルネジは、20inch以上に複数の種類が利用されています。20inchでは、正面から見て、上左右で1種類、下でもう1種類と、計2種類の長さのネジが利用されているようですが、24inchでは、上と左で1種類、右は僅かに長めな別種類のネジが利用されています。また、下の4本に於いても、両端2本が短め(右側用と同じに見えます)、中央2本が長めとなっています。間違えないように分類しておきましょう。
フロントパネル上左右のネジ。下方2本の長めなネジが正面向かって右横 |
フロントパネル下のネジ。長めが中央 |
フロントパネルと本体とは、マイク用の細いケーブルでつながっています。断線させないように、取り回しには注意が必要です。
本体とつながった細いケーブル。 |
本体下部で外さなければならないケーブルですが、4個のコネクタが利用されている20inchと異なり、24inchでは2個でした。外すべきは右側のコネクタになります。
2個のコネクタの内、右側を外した状態 |
本体と液晶パネルとの接続ケーブルは左側にあります。右側ではありません。無理に引っ張って断線しないように注意しましょう。また、その接続ケーブルも20inchとは異なり、本体から外すことが難しくなっています。
液晶を持ち上げた状態 |
本体と液晶をつなぐケーブル |
私は本体から外すことを断念し、手近な椅子に立てかけながら作業をしました。
椅子に立てかけられた液晶パネル |
ディスクは、マウンタがついていない側(立てた際の下側)もT8のネジで固定されていました。その近くは本体が盛り上がっており、取り外しには小型のレンチ型T8ドライバを使わざるを得ませんでした。
下側もT8ネジで固定されている |
ディスクドライブ本体へ完全にネジ止め |
小型のレンチ型ドライバでもギリギリ |
使われていたネジ |
ディスクとマウンタを固定しているのもT8のネジでした。
ディスクへ取り付けられたマウンタ。T8ネジで固定 |
マウンタを固定していたT8ネジ |
マウンタ |
ディスクには温度センサが接着剤で直接貼りつけられていました。一度剥がすと粘着力が落ちますので、両面テープなどで接着した方が良いでしょう。
iMacのディスク交換は、それほど簡単に行える作業ではありません。私は細かな作業が得意ではないこともあり、写真を取りながら2時間ほどかかりました。交換作業は、ある程度、時間の余裕があるときに行うのが良いと思います。
貴重な情報を公開してくださったishwt::trackingさんと、sacnohaさんへ感謝致します。
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