この書籍は、LISP初学者の為の書籍なのですが、その記述が掛け合い漫才のような対話形式で書かれている、という、非常に珍しいLISP本です。この記述のおかげで、楽しみながら、且つ、解りやすく、しっかりと理解出来ます。一方で、その記載内容は深く、一般の入門書を遥かに超えた高みへと読者を引き上げてくれます。
Amazonの内容紹介によれば、「復刊にあたっては、21世紀のLISPを取り巻く環境への言及も含め、元のユーモアを殺すことのない全面的な加筆・補筆を行なっている」とのですので、大変楽しみです。
手元へオリジナル版があるのですが、奥付には「昭和61年12月10日 初版発行」と書かれています。四半世紀ほど前の刊行ですが、今、目を通してみても、全く古さを感じることはありません。まだまだ子供でBASICとAssemblerしか知らなかった私が、衝撃を持って読み進めた当時の記憶が蘇ってきました。
このオリジナル版が属していた「ソフトウェアライブラリ」シリーズに関しては、カバー脇へ刊行書籍一覧が書かれているのですが、ここへ書き出してみると、
- PROLOG入門 - 知識情報処理の序曲- 後藤滋樹著
- Cプログラミング[入門編] 前田英明著
- 初めての人のためのLISP 竹内郁雄著
- Smalltalk-80入門 竹内郁雄監修/梅村恭司著
- (以下続刊)
そんな竹内先生ですが、今年の春で東京大学を退職されるとのことです。2010年03月03日に最終講義を行う旨案内されていますので、興味をお持ちの方は参照してみてはいかがでしょうか。
書籍の刊行が今から楽しみです。
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