店頭予想価格39,800円のところ、会員登録により、30,800円 + 10%のポイント還元で、S9e として今までに見たことのない値段です(2009年3月までの限定価格)。
制約上、NetBook は大きな差別化は期待しにくいのですが、それでも各社それぞれに細かな特徴を打ち出していて、スペックを比較するだけでもなかなか楽しめます。S9の場合、特徴はこんな感じでしょうか。
- ExpressCard スロット搭載
- タッチパッドのボタンがタッチパッド下にあり、かつ2個独立
- 17mmピッチを確保した入力しやすいキーボード
- 8.9inchディスプレイの搭載により、10inchディスプレイを搭載したS10eよりも、バッテリ持続力が改善され、重量も軽減
- メモリ/ディスクの換装が容易
そんな状況でこの値段付けを見てしまい、これはお買い得、と半ば衝動買いで購入してしまいました...。
というわけで、到着した運送用外箱。大きいですね。中身は半分くらいしか使っていません。
外箱はこんな感じです。
箱をあけると真ん中に可愛く本体が。
同梱物一式です。ACアダプタは小さくシンプル。ACケーブルも細くて持ち運びに便利そうです。ケーブルを巻き付けるベルトの付いてないのか少し残念。
ACケーブルは、全てACアダプタ本体へ埋没しないタイプ。
本体の電源を入れてみました。S9eは10.1inch液晶を採用しているS10eと筐体サイズが同じため、EeePC 701のように、ディスプレイのまわりにふちがあります。
SRX3との大きさを比較してみました。ほぼ同じくらいです。IdeaPad はバッテリの出っ張りが目立ちますね。
画面の比較。縦168ピクセルの差はさすがに大きく感じます。この点はSRXの圧勝です。
キーピッチはIdeaPadの方が広いです。ただ、Tab幅の小ささや、1の左横に半/全の無い点が、個人的に残念。
IdeaPadはバッテリの厚みで見た目が損していますが、本体はSRX3と比べて薄めです。
ちなみに、IdeaPadへ3セルバッテリを装着するとこんな感じになります。出っ張りも無く非常にスマートです。
IdeaPadとSRX3の重量を比較してみましょう。なお、はかりの精度はいい加減なので、参考程度で。
まずは本体。IdeaPadは1006g、SRXが935g。SRXの方が少し軽いんですね。
バッテリ比較。IdeaPad の6セルが324g、SRXのLバッテリが316gでほぼ同じくらいです。カタログスペック上は、液晶サイズの差もあり、IdeaPadの方が長めです。
IdeaPadの3セルは176g。デザイン性という点からも、バッテリの持続時間がそれほど必要ない場合には重宝しそうです。
ACアダプタ。IdeaPadが259gでSRXが345g。約80gほどIdeaPadの方が軽いです。これは嬉しい。
常用するにあたって、キーボード、ディスク、メモリを交換することにしました。さすがは元IBMと言うべきでしょうか、この機種はディスクやメモリの交換方法が丁寧な図解とともにマニュアルへ記載があります。また交換方法の動画も公開されています。どれも分かりやすく、安心して作業が進められました。
まずはキーボードです。私は英語配列の利用歴が長いため、デスクトップ、ノートを問わず、可能であれば英語配列のキーボードへ換装してしまいます。
IdeaPadと基本コンセプトの似ているNetBookに、MSIのWindシリーズがあり、個人的には優劣つけ難いのですが、英語キーボードの入手しやすさという点でIdeaPadに軍配があがります。一方、Wind は「1」キーの左隣に「全/半」キーのあるという点で魅力的です。
IdeaPadの英語キーボードは、キー配列、キー幅とも、概ね良好に感じました。やや右端のキー幅が細くなっています。
日本語キーボードと比較してみるとこんな感じです。日本語キーボードも右端のキーが細いのですが、英語キーボードに比べて更に細いですね。
換装後。良い感じです。
次にディスクを交換します。元々の160Gで全く不足していないのですが、今回は別のOSもインストールしたいと思いましたので、大きめのディスクへ交換することにしました。
新旧比較。左がもとのディスクで、WDの160Gでした。右が新しいもので、HITACHIの320Gです。
最後にメモリを交換します。IdeaPadは出荷時、オンボードに512M、増設スロットに512M装着されています。そこで増設スロットのメモリを2Gへ交換します。IdeaPadは最大1.5Gしかサポートしていないことになっていますが、実は増設スロットのメモリを2Gにすることで、最大2Gまで認識できるようです。
左がもとの512M。右が新しい2G。
ディスクもメモリも無事、正常に認識されました。よかった、よかった。
全体的な使用感ですが、PCG-SRX3を愛用してきた私にとっては、大変に快適で扱いやすいマシンに感じられました。
大きさや重量は従来同様でありながら、CPU/メモリの進化により、体感速度は大きく向上しました。
打鍵感もきになる点は無く快適です。購入前、少し気になっていた画面サイズと解像度も、モバイルという用途に於いてはそれほど気にならないことがわかりました。
強いて難点を挙げるのであれば、「全/半」キー(英語キーボードでは、「~」キー)が1キーの隣に無い点です。長年の癖で、無意識的に1キーの隣に~を求めてしまうので、その点には慣れが必要かな、と感じました。
まとめとしては、特にモバイル用途での利用を想定していながらも、打鍵性能を求める人にとって、大変に使いやすいマシンだと思います。このマシンが、ポイント分も考慮すれば、約27,000円という破格値で提供されているのは大変お買い得で、良い買いでした。
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