MacOS X上では、大文字、小文字を区別しない設定でHFS+ファイルシステムを使っていましたが、事情により、大文字小文字を区別する必要が出てきました。Bootファイルシステムは、その場で変換できないようで、OSの再インストールが必要みたいです。
こんな時に便利なのが、TimeMachine。MacOS X のインストーラでは、OSのインストールが終わった後、設定移行 Wizardが立ち上がり、既存の環境を引き継ぐことが可能です。そこでは TimeMachine データも指定することができ、これにより、ほぼ完全な姿で元の環境を復活させることができます。
私は、ReadyNAS NV+を使ってTimeMachineバックアップを行っていますから、簡単に以前の状況へ戻すことが可能です。便利。
と言いたいところなのですが、実はインストーラで指定可能なTimeMachineイメージは、USBなどで直接Macへ接続されているボリュームか、AirMacネットワーク上にあるイメージだけなのです。私は転送速度を確保するためにReadyNAS+ NVを有線ネットワークで接続しており、その為インストーラからはこのイメージを指定出来ませんでした。
幸い今回は、念のため、ということで、再インストール前に余っていた外部ディスクをUSBで接続し、TimeMachineフルバックアップを行っていたため、こちらから復元することが出来ましたが、もしこの準備を怠っていた場合には、ワイヤレスネットワークコンバータ(というかブリッジ)などをReadyNAS NV+へ接続し、インストーラから認識させる、などの手順が必要になったのかも知れません(それで認識するかどうかは分かりませんが)。GbE有線ネットワーク接続でも遅いTimeMachineへのアクセスを無線LAN経由で行うとなると、相当な待ち時間が必要になりそうですね...。
肝心の復元自体は、全く問題なく行われました。ただ「残り後1分以下」みたいな表示が出てから、相当時間待たされたのは何だったんでしょう (^^;。また、iTunesStore で買ったDRM付き楽曲を再生するには、再度コンピュータのアクティベーションが必要でした。
なお、TimeMachineのバックアップイメージ格納領域も、大文字小文字を意識しないように format してあったため、case-sensitive ディスクのバックアップ領域には使えませんでした。結局、過去のバックアップデータを全部破棄して、フルバックアップを行うはめに...。
しかし、今回のような経験をしてしまうと、TimeMachine用に安いUSBディスクを一台用意しておいた方が安全で便利なのだろうか、などと考えてしまいます。でも、そのバックアップディスク自体が冗長化されていないと、結局危険には変わりないし、悩ましいなぁ。
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