2008/10/16

時雨殿

今回の旅行で楽しみにしていた観光場所の一つに、「時雨殿」があります。

「小倉百人一首をテーマにした観光施設」という触れ込みですが、任天堂(正確には、先の社長である山内さん)が積極的に関わっていることもあり、デジタルチックな遊び場になっているのです。場所は嵐山近郊。

オープンが2006年1月ということもあり、大変に綺麗な建物でした。


嵐山自体は大混雑でしたが、幸いにして、すぐに入場でき、館内もそれほど混んでは居ませんでした。館内の撮影は自由というのが珍しいですね。

館内の通路と庭の様子。館内は採光が十分に考えられており、明るい作りになっています。



最初の部屋に通されると、DSを基本にしたナビゲータを貸してくれます(時間は20分)。


見ての通り、DSそのものですが、ボタン類がありません(ボリュームのスライドスイッチはありました)。また、振動カートリッジが入っているのか、操作に反応して結構大きめに振動し、操作のフィードバックを物理的に得られます。右上角のセンサーで、天井に付けられている無数センサーを認識し、位置把握をしているようです。

壁の前には百人一首の歌が描かれていますが、その前に立つと、対応する歌が自動的に表示されます。


部屋の中央には、京都の全景が綺麗な写真で表示されています。


この上に立つとDS(もどき)が、案内装置へと自動的に切り替わります。任意の行きたい場所を指定すると、その場所へナビゲートしてくれますし、立っている場所の写真を拡大することも可能です。巨大なGoogle Mapの上を歩いている感じですね。ちなみに「任天堂」へ案内してもらったところ、到着したときスーパーマリオの音楽が流れました (^^;

この京都案内図は5分ほどで大百人一首大会に切り替わります。画面の各モニタへ歌の絵札が表示され、DSに表示された歌に対応した画面の上に移動し、DSをtocuhして札を取るという仕組みです。このあたり、流石、任天堂だな、という感じでした。

次の部屋では、百人一首にちなんだクイズや、モニタ上の歌人と百人一首大会が出来たりします。




この百人一首大会や、先の京都案内は「タッチで楽しむ百人一首 DS 時雨殿」というソフトへ入っているのと、ほぼ同じです。というか「時雨殿」のコンテンツを利用して、このソフトが作られたのでしょうね。私は事前にこのソフトを堪能してから本家時雨殿へ行ったので、大変楽しめました。

2階には歌人の人形や、過去の百人一首などが飾られています。勿論任天堂製もかざられていました。




得てして「百人一首の展示」というと、多少古くさいイメージが漂ったり、子供は興味が持てなかったり、という施設になりがちですが、そうしたイメージを如何に払拭して楽しんでもらうか、という点へ積極的に取り組んでいる感じが大変強く伝わってくる楽しい施設でした。嵐山へ行った際には、是非是非、足を伸ばしてもらえれば、と思います。

以下、渡月橋、天龍寺近郊の様子。パープルフリンジがー。未熟だ。

 
 

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