「iTunes Matchを利用していて気がついたこと」の補足です。
ライブラリ内に同じ曲が複数存在している場合、それらがiTunes Matchで一致と認定されると、「重複」曲と判断されます。
しかし、iTunes Storeで購入した曲がライブラリ内へ存在しても、その「購入した曲」と「マッチた曲」は「重複」とは判定されません。同じ曲がiCloud上で併存することになります。
恐らく購入した曲は25000曲制限の対象外である、などの仕様が関係してくると思いますが、頭の片隅にとどめておくと、ライブラリ整理の際に役立つかもしれません。
以前CDからリッピングしたものの、つい忘れてiTunes Storeで購入した曲があり、この状態へ気が付きました。
2014/05/18
2014/05/16
NSLinguisticTagger classのサンプルアプリケーションを公開しました
iOS5では、自然言語解析を行うNSLinguisticTaggerクラスが導入されました。
このクラスを使えば、トークン形式の識別や、形態素解析、名詞種別などを判定することが可能です。但し、サポートされている機能は、解析対象言語で変化します。iOS5での登場からiOS7に至るまで、日本語のサポートはイマイチです。
精度やサポート機能などを調べるため、指定した文章を解析するためのサンプルアプリケーションを GitHub で公開しました。
https://github.com/n-miyo/LTaggerSample
試してみて分かったのですが、残念ながら、形態素解析は英語解析でしか機能しないようです。ヨーロッパ系言語はサポートしているのだろう、と思っていただけに、やや意外でした。
日本語で名詞種別判定ができるようになると、自然文切り出しの有益性が高まり楽しさも増すと思います。そろそろ開発者向け公開が近づく、次期OSへ期待したいところです。
このクラスを使えば、トークン形式の識別や、形態素解析、名詞種別などを判定することが可能です。但し、サポートされている機能は、解析対象言語で変化します。iOS5での登場からiOS7に至るまで、日本語のサポートはイマイチです。
精度やサポート機能などを調べるため、指定した文章を解析するためのサンプルアプリケーションを GitHub で公開しました。
https://github.com/n-miyo/LTaggerSample
試してみて分かったのですが、残念ながら、形態素解析は英語解析でしか機能しないようです。ヨーロッパ系言語はサポートしているのだろう、と思っていただけに、やや意外でした。
日本語で名詞種別判定ができるようになると、自然文切り出しの有益性が高まり楽しさも増すと思います。そろそろ開発者向け公開が近づく、次期OSへ期待したいところです。
2014/05/15
iTunes Matchについて
待ちに待ったiTunes Matchが、日本でも開始されました。
既に仕様や、使用感に関するもの、また、トラブルとその回避方法など、様々なレポートが公開されており参考になります。
以下では私が使用した中で、興味を持った点をまとめてみました。
1. iTunes Plusアップグレードの復活
「iTunes Plusアップグレード」はiTunes Storeで買った楽曲を、DRMなし且つ高ビットレート楽曲へ、有償で変換してくれるサービスです。iTunes Matchの「マッチした低ビットレートの楽曲をアップグレードする」機能の元ネタと呼べるサービスでした。
各国で展開され、日本でもある時期まで実施されていましたが、iTunes Matchの開始と共に、ひっそりとサービスが終了しました。
私はDRMが付された楽曲を幾つか持っていたのですが、アップグレードを行う前にサービスが終了してしまい、これらの楽曲は、Apple以外の機器で聞くことができない状態となっていました。
今回iTunes Matchの開始により、これらの楽曲をDRMなしの楽曲へ変換することができ、大きく可搬性が高まりました。私にとっては、このアップグレード代金だけでiTunes Matchの年間使用料を回収できました。
2. マッチした楽曲は「購入した楽曲」扱いとはならない
iTunes Store外から入手した楽曲でありながら、iTunes Store上へ存在する楽曲は「マッチ」状態になり、iTunes Store上にある楽曲と置き換えたり、ストリーミングすることが可能になりますが、「購入した楽曲」とは明確に区別されます。
例えばiTunes Store上で購入した楽曲を、iTunesアプリなどを使ってStore上で表示させた場合、楽曲金額欄が「再生」となり、その場で再生が可能となります。
一方「マッチ」した楽曲は、以前購入対象のままであり、Preview以外の再生はできません。
また、購入した楽曲でないため、「マッチ」した楽曲も25000曲の制限対象となります。
3. iTunes経由で既にiOSデバイスへsyncされている楽曲は、iTunesMatch有効時、ダウンロードされた楽曲として扱われる
iTunesと接続し転送された楽曲が存在するiOSデバイスで、iTunesMatchを有効にすると「iTunes Matchはこのデバイスのミュージックライブラリに置き換わります。」と表示されます。
しかし、これによりデバイス内の楽曲が全て削除されるわけではありません。これら楽曲は、iTunes Match環境下で「ダウンロードされた楽曲」として利用されます。
この仕組みを利用し、よく聞く楽曲を事前に転送しておいてからiTunes Matchを有効にすると、ネットワークからのダウンロード量を減らすことができます。ダウンロード作業を減らすことが出来ますし、使用量制限のあるネットワークでは有益かもしれません。
なお、この機能が意図された仕様かどうかは明記されていませんので、将来的に変更される可能性もあります。
4. iOSデバイスでキャッシュされた楽曲はAirplaneモードでも再生可能
iCloud上にのみ存在し、iPhoneやiPad上へダウンロードされていない楽曲は、明示的にダウンロードを行わない限り、ストリーミング再生されます。
この際、再生した楽曲はデバイスへ自動的にキャッシュされています。キャッシュされた楽曲は、廃棄されない限り、Airplaneモードなどのネットワークが使えない環境でも再生可能です。
なお、キャッシュ廃棄のタイミングは明確に述べられていませんので、運用には注意が必要です。
勿論、明示的にダウンロードされた楽曲は、ネットワークが使えない環境でも再生可能です。
5. マッチした置き換え可能な楽曲も、自動的には置き換わらない
iTunesライブラリ内の全楽曲はマッチ対象か否かを判定されます。
しかし、よりビットレートの高い、または、DRM制限の緩い楽曲がiTunes Store上へ存在した場合でも、ライブラリ内のマッチ楽曲が自動的に置き換わるわけではありません。ライブラリ内の楽曲を置き換えたい場合には、ライブラリ内の楽曲を明示的に削除し、再ダ
ウンロードする必要があります(この際、iCloudからは削除してはいけません)。
この作業には、たとえば「iTunes MatchのAAC 256kbpsファイルへアップグレードしたい音質の悪い曲を見つけるためのスマートプレイリスト。」などが参考になります。
6. iTunes上のプレイリストも、すべて同期される
楽曲だけではなく、iTunes上で作成したプレイリストも、各デバイスで自動的に同期されるようになります。
自分の好きな音楽が、デバイスの容量に制限されず自由に聞けるのは、非常に便利だと感じています。
既に仕様や、使用感に関するもの、また、トラブルとその回避方法など、様々なレポートが公開されており参考になります。
以下では私が使用した中で、興味を持った点をまとめてみました。
1. iTunes Plusアップグレードの復活
「iTunes Plusアップグレード」はiTunes Storeで買った楽曲を、DRMなし且つ高ビットレート楽曲へ、有償で変換してくれるサービスです。iTunes Matchの「マッチした低ビットレートの楽曲をアップグレードする」機能の元ネタと呼べるサービスでした。
各国で展開され、日本でもある時期まで実施されていましたが、iTunes Matchの開始と共に、ひっそりとサービスが終了しました。
私はDRMが付された楽曲を幾つか持っていたのですが、アップグレードを行う前にサービスが終了してしまい、これらの楽曲は、Apple以外の機器で聞くことができない状態となっていました。
今回iTunes Matchの開始により、これらの楽曲をDRMなしの楽曲へ変換することができ、大きく可搬性が高まりました。私にとっては、このアップグレード代金だけでiTunes Matchの年間使用料を回収できました。
2. マッチした楽曲は「購入した楽曲」扱いとはならない
iTunes Store外から入手した楽曲でありながら、iTunes Store上へ存在する楽曲は「マッチ」状態になり、iTunes Store上にある楽曲と置き換えたり、ストリーミングすることが可能になりますが、「購入した楽曲」とは明確に区別されます。
例えばiTunes Store上で購入した楽曲を、iTunesアプリなどを使ってStore上で表示させた場合、楽曲金額欄が「再生」となり、その場で再生が可能となります。
一方「マッチ」した楽曲は、以前購入対象のままであり、Preview以外の再生はできません。
また、購入した楽曲でないため、「マッチ」した楽曲も25000曲の制限対象となります。
3. iTunes経由で既にiOSデバイスへsyncされている楽曲は、iTunesMatch有効時、ダウンロードされた楽曲として扱われる
iTunesと接続し転送された楽曲が存在するiOSデバイスで、iTunesMatchを有効にすると「iTunes Matchはこのデバイスのミュージックライブラリに置き換わります。」と表示されます。
しかし、これによりデバイス内の楽曲が全て削除されるわけではありません。これら楽曲は、iTunes Match環境下で「ダウンロードされた楽曲」として利用されます。
この仕組みを利用し、よく聞く楽曲を事前に転送しておいてからiTunes Matchを有効にすると、ネットワークからのダウンロード量を減らすことができます。ダウンロード作業を減らすことが出来ますし、使用量制限のあるネットワークでは有益かもしれません。
なお、この機能が意図された仕様かどうかは明記されていませんので、将来的に変更される可能性もあります。
4. iOSデバイスでキャッシュされた楽曲はAirplaneモードでも再生可能
iCloud上にのみ存在し、iPhoneやiPad上へダウンロードされていない楽曲は、明示的にダウンロードを行わない限り、ストリーミング再生されます。
この際、再生した楽曲はデバイスへ自動的にキャッシュされています。キャッシュされた楽曲は、廃棄されない限り、Airplaneモードなどのネットワークが使えない環境でも再生可能です。
なお、キャッシュ廃棄のタイミングは明確に述べられていませんので、運用には注意が必要です。
勿論、明示的にダウンロードされた楽曲は、ネットワークが使えない環境でも再生可能です。
5. マッチした置き換え可能な楽曲も、自動的には置き換わらない
iTunesライブラリ内の全楽曲はマッチ対象か否かを判定されます。
しかし、よりビットレートの高い、または、DRM制限の緩い楽曲がiTunes Store上へ存在した場合でも、ライブラリ内のマッチ楽曲が自動的に置き換わるわけではありません。ライブラリ内の楽曲を置き換えたい場合には、ライブラリ内の楽曲を明示的に削除し、再ダ
ウンロードする必要があります(この際、iCloudからは削除してはいけません)。
この作業には、たとえば「iTunes MatchのAAC 256kbpsファイルへアップグレードしたい音質の悪い曲を見つけるためのスマートプレイリスト。」などが参考になります。
6. iTunes上のプレイリストも、すべて同期される
楽曲だけではなく、iTunes上で作成したプレイリストも、各デバイスで自動的に同期されるようになります。
自分の好きな音楽が、デバイスの容量に制限されず自由に聞けるのは、非常に便利だと感じています。