2011/07/24

OS X LionからReadyNASをAFP経由で利用する場合の注意点

OS X LionからNETGEAR ReadyNASをAFP(Apple Filing Protocol)利用する場合、ファームウェアであるRAIDiatorをバージョンアップする必要があります。

UltraやProなどのx86 CPUを積んだReadyNASの場合、正式版ファームとしてRAIDiator 4.2.18が、一方DuoやNV+などのSparc CPUを積んだReadyNASの場合、ベータ版ファームとしてRAIDiator 4.1.18-T5が、それぞれリリースされています。

これらのRAIDiatorを利用することで、Lionを動作させているMacからも、ReadyNASをTimeMachine用デバイスとして活用したり、AFP経由で接続できるようになります。

但し、AFPでの接続時にユーザ認証を利用している場合には注意が必要です。

もしLion上のアカウントとReadyNASで認証用に利用しているアカウントのUIDが同一の場合、Lionから接続できない、またはファイルを書き込めない/更新できない、などの問題が発生する可能性があります。

例えばMacOS X上で初めてユーザを作成した場合、特に明示的な変更を行わない場合には、UIDとして501が利用されます。この状態で、ReadyNASに認証用ユーザを作成し、そのUIDへ501を割り当てた場合、問題が生じてしまう可能性があります。

問題を回避する簡単な方法は、ReadyNAS上のUIDを変更してしまうことです。Webの管理コンソールから、「セキュリティ」「アカウント管理」と辿り、「ユーザ」タブにある当該ユーザのUIDを変更しましょう。

なおReadyNASは、既存ファイルのUIDも変更してくれますが、処理の完了に時間がかかりますので、暫く待つ必要があります。また、ReadyNASへNFSなどで接続している場合には、UIDの変更により、既存ファイルへアクセス出来なくなる可能性があります。この場合にはLion側のUID変更を検討したほうが良いかもしれません。

ReadyNASのフォーラムへkraneyさんが投稿してくださった書き込みによれば、問題はReadyNASがAFP接続に利用しているnetatalkに於けるユーザ認証の実装にあるようです。

この情報をご提供くださったkraneyさんへ感謝致します。

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