2010/12/26

MacOS X で各種「共有」がうまくいかない場合はマルチキャスト設定を見直す

MacOS X では、各種「共有」(Shared)が簡単に行えるようになっています。

例えば、File Sharing や Screen Sharing を有効にしている MacOS X マシンが LAN上に存在すれば、Finder の Shared 項目へ自動的に表示されます。また、Sharing を有効にしている iTunes や iPhoto でも同様です。何れも面倒な設定を行う必要がなく、大変に便利です。

iTunes10 での共有の様子
これらの仕組みは、TCP/IPのマルチキャストを活用することで実現されています。その為、マルチキャストを制限しているネットワークではうまく機能しない場合があります。

私の MacBook Air では、USB経由による有線LAN接続では各種「共有」機能が活用できるものの、無線LAN(AirPort)接続ではサーバ群が見つからない、という現象に遭遇しました。

原因はWi-Fiアクセスポイントとして利用している「WHR-HP-G300N」(ver.1.82)でマルチキャストの「Snooping機能」が有効になっているためでした。これにより無線側へのIGMPパケット送出が抑制されてしまったようです。

Snooping設定

WHR-HP-G300Nの設定で、「無線設定」->「マルチキャスト制御」->「Snooping機能」の「使用する」チェックボックスを disable にすることで、この問題を解決することができました。

マルチキャストはWindowsでは多用されないため、比較的デフォルトで抑止されてしまいがちです。MacOS X の「共有」機能が機能しない場合には、無線LANアクセスポイントやネットワークスイッチなどの設定、ならびに、サーバ・クライアントへインストールされているパケットフィルタリング系ソフトウェアの設定を確認してみると良いと思います。

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