2010/11/09

新型MacBook Air上のVMware FusionでWindows XPを稼働させる

新型MacBook AirはMacOS Xを可動させることで、その魅力を最大限に発揮できますが、業務都合などによりWindowsが必要になることもあります。

MacBook AirでWindowsを稼働させる方法の一つにBoot Campがあります。Boot Campではハードウェアの性能を最大限に発揮できる一方、毎回リブートし直さなければならない点が不便です。また、実際の利用有無に関わらず事前にWindowsのディスク容量を確定し、その分を確保しなければなりません。

私はMacハードウェア上で他OSを稼働させる必要のある場合には、Boot Campのかわりに、仮想PCソフトウェアを利用しています。MacOS上で動作する仮想PCソフトは数種類存在しますが、慣れと信頼性の両面から、私はVMware Fusionを愛用しています。


仮想PCソフトで別OSを稼働させる場合、ホストOSと同時稼働させられること、ホストOSと自在にデータをやりとりできること、OS切り替えに再起動が不要なこと、必要に応じて起動・一時停止・スナップショットがとれること、実利用する分だけディスクを確保する運用が可能でありディスク容量が節約できること、複数OSを用意し瞬時の切り替が可能なこと、などが利点としてあげられます。

一方で、構造上ホストOSとゲストOSが同居するため、多くのメモリが必要になります。MacOSをゲストにWindowsXPを稼働させる場合、4Gバイトを検討したほうが良いでしょう。

先日購入したMacBook Air(11inch/1.6GHz CPU/4Gbyte Memory)へVMWare Fusion3.1.1をインストールし稼働させてみました。本来ならば、新規に仮想マシンを作成し、Windowsインストールを行うのですが、今回は既にWindowsXPのインストールされたVMWare Fusion用の仮想マシンが、休眠状態で保存されていたため、それを移動させて利用することにしました。このような物理マシン間の移動を簡単に行える点も仮想PCソフトの魅力です。

MacBook AirのVMware上でWindowsXPを稼働させ、PCMark'05によるベンチマークを行ないました。ホストOSであるMacOS Xでは、例えばタイムマシンなどのバックグラウンドプロセスは停止させてました。結果は、以下のとおりです。
  • PCMark: 2585
  • CPU: 2990
  • Memory: 3548
  • Graphics: 1504
  • HDD: 11698
ITmediaではBoot Campで稼働させたWindows7を用い、同じくPCMark05によるベンチマーク結果を公開しています。ゲストOSが異なる為、厳密な比較は困難ですが、Boot Campと仮想PCソフトとの特性差異は掴めると思います。仮想PCソフトが苦手とするグラフィックとHDDの数値が低めになっていますが、それ以外は遜色ない値です。

実際の利用に於いても一般のWindowsPC同様の感覚でストレスなく利用することが可能であり、CPU性能が上であるiMac上のVMware Fusionよりも快適さを感じる場面すらありました。仮想PCソフトの欠点であるディスクアクセスの遅さをSSDがカバーしているのではないかと思います。

ゲームなど、高性能グラフィックを必要とする処理をメインにするので無い限り、仮想PCソフトであるVMware FusionはMacBook Airにとっても十分に良い選択肢だと言えるでしょう。

なお、現在米国VMware社では、2010年12月31までの期間限定で、VMwareFusion version 1または2からVMware Fusion3へ$9.99でアップグレード可能なキャンペーンを行っています(Parallelsからのアップグレードも同額です)。またact2では、旧版のVMware Fusion2が2480円で販売されています。

現在act2ではVMware Fusion3ダウンロード版(サポートなしライセンス)が、2010年12月01までの期間限定として5980円にて販売されていますが、旧版購入+アップグレードの活用で更にお買い得価格になっており、購入を検討している方にはおすすめだと思います。

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